お墓参り | 君に話したいことがあるんだ

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2016年6月12日に亡くなった妻へのメッセージです

今日は家族三人とぼくの両親、合計五人でお墓参りに行ってきたよ。

強い雨が降るかもと言われていたけど、途中でほんの少し降っただけで、ほとんど傘を差さずに済んだよ。

お墓に行くのは一年ぶりかな。日本酒を置いて行ったから、良かったら飲んでね。

本当は君の命日の近くに行きたかったんだけど、なかなかみんなの予定が合わなくて遅くなっちゃった。ごめんね。

でも何か、君はお墓にはいない気もするんだよね。何となくだけど、まだ家にいるような気がして仕方ないんだ。

ぼくの父親は92歳。電車とバスを乗り継いで、一時間以上かけて霊園に来ていて、相変わらず見た目も若いんだけど、やっぱりどんどん年を取っていくね。

霊園の広い敷地を走る無料の巡回バスに乗って行ったんだけど、お墓の近くに行っても「ボケたのか、お墓の場所がぜんぜん思い出せない」なんて言っていて、ちょっと驚いた。

そんなこと言うの、初めて聞いたし、本当にお墓の場所が分からなかったみたいだし。

最初は「そんなこと自分で言えるくらいだから大丈夫」と思ってたんだけど、やっぱり少し心配だな。

母親は84歳。長いこと糖尿病を患って、もう何十年もインシュリンを打ち続けてるのは知ってるよね。

でも最近は低血糖を起こすことも増えたみたいだし、あと最近は急に尿が出なくなってしまったらしい。特に下半身がむくんじゃって、病院で利尿剤を処方して飲み始めたら、今度は尿が止まらなくなっちゃって、おむつがいつもビショビショなんだって。

両親二人で暮らしてくれるのはありがたいことだけど、二人だけの生活が本当に大丈夫か心配だよ。

一度、地元のケアマネージャーとかに相談した方が良いのかな。

うちは今のところぼくだけ元気だよ(笑)。三週間くらい前に長男が胃腸炎になって体重が減って、それが治ったと思ったら今度は次男が胃腸炎で一週間も学校を休んで。

ぼくだけ何ともないんだよ。そんなに丈夫な方じゃなかったんだけどね。逆に申し訳ないね。