みんなで見た桜 | 君に話したいことがあるんだ

君に話したいことがあるんだ

2016年6月12日に亡くなった妻へのメッセージです

今日はすっきり良い天気。だいぶ青葉が出てきちゃったけど、まだ桜もきれいだよ。

去年の桜の季節には、家族みんなでぼくの実家近くの桜を見に行ったよね。

道路沿いに満開の桜の木がずらっと並んでて、本当にきれいだったよね。

君は車の運転もしたし、みんなでお寿司も食べたし、体調に不安はあったけど、元気だったね。

でももしかしたら、ちょっと無理してたのかな。

君が亡くなった後、ぼくの母親、あのラテン系でいつも明るい母親が、毎日毎日泣いて暮らしてたんだって。

父親が「ちょっと鬱っぽかった」と言うほど、ひどく気落ちしてたみたい。

年明けに会った時は、もう元に戻ってたけど、でも母親のそんな話を聞くのは初めてだったから、ちょっと驚いたんだ。

君がいなくなって、みんな寂しい思いをしてるんだよ。

今年は花見ができなかったなあ。

昨日、長男の吹奏楽部に新入生が入ってきたんだって。

パーカッション希望が10人近くいて、それは良かったんだけど、金管が一人もいないらしい。それ大変じゃん。

本人によると、長男のことを「怖い」という新入生がいるらしい。あと「イケメン」って言ってる子もいたらしいよ。

節穴だらけか!

人違い祭りか!

悔しいけど、長男はモテるんだよね。

逆に次男は「モテない」と悩んでいるよ。何なんだろうね、まったく。