コロナウィルスの蔓延 | サンドーのブログ 

サンドーのブログ 

鹿大産業動物獣医学研究室OBのブログ
引っ越し完了しました。

コロナウィルス感染は世界各地で収束の兆しが見えない様です。

 

大動物臨床獣医師は、医師のつく職業の中で、最も感染症蔓延んと戦っているのではないでしょうか?

病院では入院病棟は人の出入り禁止になっている所が多いですが、先日訳あって入る事が有りました。が、検温やマスク、手の消毒は強く言われていますが外からはそのまま入れます。

 

個人的な感想ですが、衣類の消毒または着替えガウンの着用、履き物の交換などは常日頃から伝染病対策時に行なっているので違和感というか、心配な気持ちになってしまいました。

 

人では重症肺炎にはベンチレーションを使ってsPO2が上がるまで呼吸管理が行われている様で、価値と治療費が見合えば治療法の一つとして使えるかもしれません。

 

牛でも集団呼吸器感染の牛たちで呼吸器原因検索を行うとコロナウィルスが確認される事が多々あります。

 

肺胞回収液の検査と鼻腔スワブの検査の原因菌が異なるとの報告もありましたが、ウィルスなどはどうなのかな?

 

そんなコロナウィルスが確認された農場でも、二次感染予防と銘打って抗生剤を投与する位しか我々のなす術はありません。

 

 

ただ、牛でもコロナウィルスの対策としてワクチン投与をして呼吸器病のコントロールが上手くいっている事例もみた事が有りました。(先輩獣医師が行われていました)が、コロナウィルス単体のワクチンは現在製造停止となっており、残念ながら単身ワクチンでの対応は困難となっております。

 

今回の人のコロナウィルス蔓延を目の当たりにすると、牛でも同じ様な事態が起きてもおかしくないのではないか??

と思わざるを得ません。

 

ともあれ、風邪が蔓延する季節は終わりに近づいていますが、育成施設などでよく見かける三密、「密閉」「密集」「密接」これは牛も避けられる様に飼養したいものです。