大阪府の高校が
生徒に頭髪を黒くすることを強要し
その生徒を不登校に追い込んだ
というニュースが
数日前から流れています。
地毛が茶色いにも関わらず、
頭皮がボロボロになるまで
何度も黒染めをさせたとのこと。
「たとえ金髪の外国人留学生でも
規則で黒染めさせることになる」
と学校側が表明したこともあり
大きな話題となっています。
ネットを見ると、
「多様性を認めない
この学校は異常だ…」
という辛辣な意見が目立ちます。
そりゃそうだって話ですが(笑)。
外国人にまで
黒染め強要って表明は、
なかなか気合い入ってますよね。
ただ、こういった
どう見ても学校が悪そうな事態でも、
彼らには彼らなりの事情があって
こういった行動に及んでいる訳です。
「人と違う視点」を持つことは
商売をしていくうえで
非常に大切なことですので、
ちょっと考えてみましょう。
この手の理不尽な話で
僕が体験してすごく嫌だったのが、
「野球部は坊主にしろ!」
という強要ですね。
中学校の野球部から、
坊主ないしスポーツ刈りは
強制でした。
僕は絶対に嫌だったので、
小2の時に
トラックに吹っ飛ばされて
頭を何針か縫った傷を先生に見せ、
涙ながらに
傷を見られたくないと訴えて
断髪を回避しましたが(笑)。
中2になってからは
自分がキャプテンになったので、
「髪は切らなくていい」
という方針に変えましたね。
実際、小学校の頃は
野球をやっていたのに、
髪を切るのが嫌だという理由で
他の部に移ってしまった友人が
何人もいましたもん。
「坊主にしたからって
試合に勝てる訳でもないのに
何の意味があるんだろう…」
と子どもの頃から
ずっと思ってました。
くだらないルールです。
ところが、
「高校野球」の場合は
実は坊主にも意味があります。
「ドラゴン桜」の作者が描いた
「砂の栄冠」という
高校野球マンガがあるんですが、
そこでは
「甲子園に勝つ方法」が
描かれているんですよ。
甲子園では
強いチームではなく
「甲子園の特性を
理解しているチームが勝つ」
という実態があるんですよね。
その特性の一つとして、
「観客に応援される
チームでないと試合に勝てない」
というものがあります。
(長くなるので気になった人は
作品を読んでみてください)
では、どういうチームが
観客から応援されるのかと言うと、
「さわやかで、元気よく、
ひたむきに野球に取り組んでいる」
高校野球児が応援されます。
言い方を変えると、
さわやかだのひたむきだのを
高校野球児に対して、
高校野球ファンの観客が
勝手に求めているんです。
それこそ多様性なんて
あったもんじゃない。
そうなると、
「全員坊主頭」のチームと
「全員長髪」のチームでは、
坊主頭の方がひたむきに
野球に取り組んでいるように
「見える」んですよ。
つまり、
観客に応援されやすくなる。
結果として
それが甲子園で勝つことに
つながっているのであれば、
「坊主頭にすること」と
勝つことに関連性が無いとは
言えない訳です。
時代錯誤のくだらない風習でも、
それを求めている人がいれば
「必然性」があるということですね。
黒染め強制の件にしても、
髪が黒色ではない
高校生を見ただけで
「あの高校はけしからん!」
なんて考える人間が
まだまだ世の中には
たくさんいるんです。
「地毛が茶色いのかな?」
なんて思慮は
そこには存在しません。
そうなると、
黒染め強制が
くだらない風習だとしても
そうカンタンになくすことができない。
僕も教育業界に
長くいたのでわかりますが、
学校にとっての最優先事項は
「子どもの教育」ではなくて
「問題を起こさないこと」なんですよ。
だから、僕は
今回の黒染め強制事件のような、
客観的に見ると
狂っているとしか思えない事態が
なぜ起きたのか何となく理解できます。
(学校を擁護する気は全く無いですが)
とまあ、
必ず出来事には
表があれば裏があり、
プラスがあれば
マイナスがあります。
ビジネス的な観点でいくと
例えば、
巨大資本を持つ大手は
強い部分もありますが、
大手であるが故の
弱点だって抱えている。
駅から遠く離れた
人がなかなか通らない
立地の店だって、
その特性をプラスに生かせば
人気店になることができる。
「裏からモノを見る」という
能力を持ってさえいれば、
競争相手のマイナス面を
見つけることも、
自社のプラス面を
伸ばしていくことも
どちらも可能になるということです。
日々、流れるニュースを
ボーっと見るのではなく、
その裏側にまで
思考を巡らせる訓練の
材料にしてみる。
この能力を伸ばすためには
「メルマガやブログ」を
書くことが非常にオススメです。
「裏を見る訓練」
是非、やってみてください。
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