最も訪日客に満足度が高そうな観光地として、秋の紅葉時に訪れる南禅寺そばの「永観

堂」をあげたいと思います。紅葉の名所としては東山いや京都随一とも言われているこの

お寺は、平安時代にその美しさが古今和歌集で詠まれたほどで、853年に創建され、諸堂は

おおらかな自然と一体となった長い回廊で結ばれています。

境内には約3000本のモミジがあり、例年11月上旬から12月上旬に行われる秋の夜間拝観では境内がライトアップされ、庭園がとても幻想的で色とりどりの紅葉が印象的で

す。近くにある池の水面に映る池の周囲を彩る紅葉や、境内の最も高い場所にある多宝

塔を紅葉が包み込む幻想的な光景は必見です。

また、重要文化財のみかえり禅林寺本尊の阿弥陀如来立像は「みかえり阿弥陀」の通称

で知られ、頭部を左(向かって右)に向けた特異な姿の像で高さ77.6センチと、三尺像

形式の中では小さい方です。左を向くという特殊な姿勢によって、像体の正面から見る

とほとんど真横を向いてしまうため、頭部右側をやや大きく、左側を小さくする事で

頭部の印象が損なわれないよう工夫を払っており、左肩越しに振り返った穏やかな微笑

みを浮ぶ姿はとても印象的です。

境内をゆっくり見ると約2時間はほしいところなので、ライトアップ開門時の17:30

分には入れるように、早めに拝観チケット売り場に並ぶことをお勧めします。

秋の京都観光の1日の旅程としては、昼間に嵐山に行き紅葉を楽しむと同時に、後醍醐天皇の菩提を弔う為に1339年に創建された世界遺産の「天龍寺」を訪れ、嵐山を借景に広がる「曹源池庭園」や法堂の天井に描かれた「雲龍図」を見ます。

その後、野宮神社から大河内山荘へ続く約200mの竹林の小道が、清涼感に満ちており、風に葉が静かに揺れる音を聞きながらゆっくり散策を楽しめます。

この様に秋の京都観光の1日の過ごし方として昼間に嵐山を観光後、市内に戻り南禅寺と永観堂をみるという行程は如何でしょうか。