たぁさんが話してくれた物語。

むかしむかし
トンボは龍だった。

あるときコヨーテが龍に言った。
「あのドアの鍵穴をすり抜けることはできますか?」

龍はトンボに化身して
そのドアの鍵穴をすり抜けていった。

それから…
トンボはすぐに龍には戻らず
そのうち寿命が来て
次はヤゴに生まれ変わった。

何度も何度も
生まれ変わり…

すっかりトンボは
龍であったことを忘れてしまった。

あるとき
グレートスピリットが言った。
「時が満ちた」

すると雲の切れ間から
ひとすじの光がさしてきた。

その光に向かって飛んでいくと
なんの呪文も
なんの儀式もなく
トンボは龍になった。


物語は
語るたびに
エネルギーが強くなって
普遍的なものに
なっていく。

物語は
その場のエネルギーとともに
命を持つ。
その場にいる人たちのエネルギーとともに
命をもって伝えていく。

なんて
素敵なお話なんだろ。

みんな忘れている
本来の自分の可能性を。
本来の自分の姿を…

ただひとすじの光に向かって行けば
なんの呪文も
なんの儀式もいらない。

本来の自分の姿に戻れるんだね。
とてもシンプル

私も
語っていこう
魂の物語を…
言葉を磨きながら。


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