祖母が首を吊ったと聞いた瞬間「そこまで追い詰められていたなんて・・・」というのが一番の感想でした。
動揺し、一緒に食事をしていたクラスメイトが「どうしたの?」と問いかけてきたので「祖母が自殺した」と素直に答えてしまいました。
本当ならば包み隠すべきだったと思いますが、動揺してそういう余裕もありませんでした。
案の定クラスメイトは絶句。私はしまったと思いつつ「あぁでも気にしないで!何となくこういうこともあるかもって思ってたし」とよく分からないことを口走っていました。
こういうことがあると予期していなかったから祖母の自殺を食い止められなかったのに。
祖母の血圧はもう上が40位であとはもう心臓が止まるのを待つのみという状態だということを母から聞いていたため、係りの仕事はクラスメイトにお願いして私は祖母がいる病院へと向かうことにしました。
食事の途中でしたが流石に食べる気力も失い、残ったものはクラスメイトにあげました。
自分から気にしないでねとクラスメイトに言ったにも関わらず、会計を終えてレストランを出る時にクラスメイトが笑いながら話している様子を見ると正直いい気分はしませんでした。自分が嫌になる瞬間でした。
祖母が収容された病院は私が就職を検討している病院でもありました。
迷いながらICUに向かうと父の姿がありました。父は「こっちだ」と祖母がいるICUの個室に誘導してくれました。
部屋に入って一番最初に叔母の姿が目に入りました。叔母は私のおばあちゃんの娘で父の妹です。
叔母はベテランの看護師ですので至って冷静でいるように見えました。
叔母は本当ならば午後から娘の卒業式に出席するはずでしたが、祖母危篤の知らせを受けて卒業式に出席せずに病院に来ました。叔母が住むA市と私が住むB市は車で2時間の距離です。
「おばちゃんどうして今日なんだよ。おかげでりこちゃん(叔母の名前)が娘の卒業式に出られなかったんだよ・・・」と思ってしまいました。
祖母は本来非常に子思い、孫思いです。そんなおばあちゃんが娘と孫の大事な日に自殺を図るなんて考えられませんでした。
でもそれだけ、周りが見えなくなるくらいに苦しかったんだろうなと思います。
モニターを見ると血圧は35/20程。
昇圧剤を使用してこの数値ですから心臓が止まるのはもはや時間の問題でした。
人工呼吸器で胸が規則的に上下に動いているのでまるで普通に生きていて寝ているようでした。