俺から見たドルトムント対バルセロナ | バルセロニスタ

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バルサ大好きのバルセロニスタによる自分勝手な観戦記です!!

チャンピオンズリーグ準々決勝セカンド・レグ、ドルトムント対バルセロナです。

 

バルサはファースト・レグで4-0と大量リードしていることもあり、ペドリ、イニゴ・マルティネスをベンチに置き、怪我のバルデが欠場。CBにアラウホ、左SBはジェラール・マルティン、中盤はガビ、フェルミン・ロペス、デ・ヨングで臨みました。

 

前半

ドルトムントは3-4-3で臨みます。試合の入りは互角。しかし、アラウホのボールコントロールからドルトムントにファーストシュートを打たれたのをきっかけに一気に流れがドルトムントに傾きます。

 

バルサはドルトムントに比べて集中力を欠いた状態で試合に入ってしまった印象です。

 

4分、中盤右でアデイエミがボールを受けて中央へドリブルで持ち上がります。バルサ守備陣はギラシ、バイアーを警戒して中央に集結。アデイエミは左のスベンソンに展開。スベンソンはDFとGKの間に鋭いクロス。ニアでクバルシが触り、中央に走り込んだギラシが体で押し込もうとしますが、シュチェスニーがファインセーブ。

 

5分、左サイドの高い位置でスローインをカットされますが、バイアーがこぼれ球を拾って中央へパス。スベンソンがシュートを放ちますがシュチェスニーが正面でキャッチ。

 

同じく5分、ドルトムントの前線へのフィードをクバルシがヘッドではじき返しますが、右サイドでヤン・コウトが拾ってダイレクトで内側のバイアーにパス。バイアーは中央のギラシに楔を入れ、ギラシはグロスに落とし、グロスは左ハーフスペースのスベンソンにパス。スベンソンは体勢を崩しながらも強引にシュート。中央に転がったボールをギラシが転びながら触ってコースを変えますがアラウホがクリア。

 

8分、左サイドの高い位置でドルトムントのスローイン。アデイエミが受けてゆっくりドリブルで中央へ持ち上がります。その間に左サイドのスベンソンがDFラインの裏を取るべくクンデの裏へ走り出します。クンデは裏を取られないようにラインブレイク。オフサイドラインが下がったところで左ハーフスペースへグロスが飛び出す動きを見せてアデイエミがスルーパス。飛び出したシュチェスニーがグロスを倒してドルトムントがP.K.獲得。ギラシがパネンカで中央に決めてドルトムントが先制します。

 

トータルスコアは4-1とドルトムントが幸先よく1点を返します。

 

バルサはハイプレスがハマらず、ドルトムントのパスの出どころを押さえられない、縦パスを潰せないという悪循環。ドルトムントは速攻からチャンスを作ります。

 

19分、ドルトムントの左コーナーキック。ファーサイドでベンセバイニがヘッドもシュチェスニーがキャッチ。

 

20分ごろ、ドルトムントが少しペースダウン。バルサが押し返し始めます。

 

25分、バルサは前線からプレスをかけて、アントンのフィードをフェルミン・ロペスがブロック。中央にこぼれたボールをレバンドフスキが拾ってDF2人を引き付けて左ハーフスペースのフェルミン・ロペスにパス。フェルミン・ロペスは左45度でコベルと1対1になりチップキックシュート。枠の左へ外します。ただ、フェルミン・ロペスはオフサイドでした。

 

29分、右サイドからグロスのフリーキック。ニアでバイアーがヘッドで合わせますがシュチェスニーがキャッチ。こちらもバイアーがオフサイドでした。

 

31分、バルサは左サイドの高い位置でボールを回してジェラール・マルティンが2列目に鋭いパス。中央のラフィーニャが左ハーフスペースのレバンドフスキとダイレクトワン・ツーで抜け出しかけますがDFが体を入れてコベルがキャッチ。

 

36分、バルサは前線へのフィードに合わせてDFラインを押し上げます。ドルトムントDFがボールを回収して左サイドのスベンソンに回します。スベンソンはDFラインの裏へフィード。左ハーフスペースをアデイエミが抜け出しますが、アラウホが追いつきます。アデイエミは左サイドにドリブルし角度のないところからシュート。シュチェスニーがセーブ。

 

38分、バルサの左ショートコーナー。細かくパスを回してデ・ヨングがニアへ鋭いクロス。クンデがフリーで走り込みますがファーストタッチが乱れてコベルがキャッチ。

 

44分、ドルトムントはコーナーキックからの二次攻撃。右サイドからアデイエミがカットインして左足シュート。枠の左に外れます。

 

前半はドルトムントが攻勢でしたが1点止まり。1-0とリードして折り返します。

 

後半

前半同様ドルトムントが押し気味に試合を運びます。

 

47分、ドルトムントの速攻。左ハーフスペースでアデイエミがボールを受けてクンデと1対1。アデイエミは左に流れながらクンデに仕掛けるタイミングを窺い、クンデは抜かれないように内側から距離を取ります。クンデの守備の仕方だとアデイエミがクンデと横並びの関係になった瞬間、アデイエミが縦に仕掛けるタイミングが生まれます。予想通りアデイエミは急加速でクンデを引き離して左45度からシュート。シュチェスニーがファインセーブ。跳ね返りを左ハーフスペースのスベンソンが中にパス。グロスがダイレクトシュートを放ちますがこちらもシュチェスニーがファインセーブ。

 

48分、ドルトムントの右コーナーキック。ファーサイドでベンセバイニがヘッドで中に折り返しギラシがヘッドで押し込みます。

 

ファースト・レグのヤマルのクロスからラフィーニャがヘッドで折り返してレバンドフスキが押し込んだシーンと酷似するゴールでドルトムントが2点目を奪います。トータルスコアは4-2。ドルトムントが2点差までつめます。

 

51分、ヤマルが右からカットインしてシュート。ベンセバイニに当たり枠の左に外れます。

 

直後のコーナーキック。ファーサイドでクバルシがヘッドも力なくコベルがキャッチ。

 

53分、右サイドのクンデがポケット目掛けてスルーパス。DFラインの裏を取ったフェルミン・ロペスが走り込み鋭いクロス。レバンドフスキの前に入ったベンセバイニに当たりオウンゴール。

 

バルサがトータルスコア5-2と3点差に戻します。

 

58分、中盤でデ・ヨングのパスミスをバイアーが奪い、ヌメチャとワン・ツーで右ハーフスペースを抜け出しシュートも枠の右。

 

バルサは直前に投入したペドリがボールキープで時間を作り、ゲームをコントロールし始めます。ドルトムントの運動量も少し落ちてきました。

 

63分、中央のデ・ヨングが左のジェラール・マルティンに展開。ジェラール・マルティンはバイタルエリアに鋭いパス。ニアでラフィーニャがスルーし、中央のフェルミン・ロペスがトラップからシュート。枠の上に外します。

 

72分、バルサの速攻。右からラフィーニャがカットインしてニアへシュート。コベルは読んでおりキャッチ。

 

75分、右サイドをヤン・コウトが強引にドリブルを仕掛けてサイドをえぐってクロス。ニアでアラウホがクリアするも目の前のギラシがカットしてすぐさまシュート。ゴールネットに突き刺します。

 

ギラシのハットトリックでトータルスコア5-3と再び2点差とし、ドルトムントが勢いづきます。

 

81分バルサの右ショートコーナー。クンデが上げたクロスをエリック・ガルシアが合わせますがわずかに枠の左。

 

終盤ドルトムントが攻めに転じますが、バルサがしのいでタイムアップ。

 

セカンド・レグはドルトムントが3-1で勝利しましたが、とします。は5-3でバルサが準決勝に進出です。

 

気になったプレーヤー

ドルトムント

#27アデイエミ

攻撃の中心。ドルトムントのシュートチャンスのきっかけはアデイエミが関わっていることが多かった。

 

#24スベンソン

攻撃では左サイドの高い位置をとり、アデイエミとの連携でクンデを攻略。

 

#14バイアー&#2ヤン・コウト

右サイドはこの2人でジェラール・マルティンを攻略。

 

#8ヌメチャ&#13グロス

2人で中盤中央を制圧。黒子として大活躍。

 

#9ギラシ

決定機をしっかり決めてハットトリック。

 

バルセロナ

#8ペドリ

途中出場で流れを変える。改めてバルサの中盤のキーマンであることを証明した。

 

#19ヤマル

序盤からトラップミスが多く、コンディション不良のように見えた。

 

#35ジェラール・マルティン

左サイドを崩されたが、チームの状況でそのようになったと言える。言われているほど悪くないし、バルデが出場していても同じ結果になったと思う。

 

#1シュチェスニー

シュチェスニーのファインセーブがなければ危うい試合だった。3失点したもののシュチェスニーだけの責任ではないし、シュチェスニー自身のパフォーマンスは良かった。

 

総括

ドルトムント

3-4-3が見事にハマり攻勢に出ることができた。前線のギラシ、アデイエミ、バイアーがバルサの4バックの間にポジションを取り常にDFの背後をとり続け、大外にスベンソンとヤン・コウトを走らせることでバルサの守備ブロックを完全に攻略。ファースト・レグからこの戦い方をしていれば、勝ち抜けチームは変わっていた可能性がある。それぐらいしっかりバルサ対策をして結果を出した。今シーズンリーグ戦では不調だが、チャンピオンズリーグ敗退でコンディションを整える余裕ができたので巻き返しを図りたい。

 

バルセロナ

若さが悪いほうに出た試合と言える。中盤でのペドリのゲームメイク、最終ラインの調整をするイニゴ・マルティネスがいない状況で、4点リードという微妙な安心感をもって試合に入り、前・後半ともに早い時間帯に失点をする嫌な試合を演じてしまった。この経験を準決勝に活かしたい。一方で、イニゴ・マルティネスを温存しつつ、ペドリにも少し休養を与えられたのは良かった。ただ、ヤマルのプレーのキレが失われたのは気になる。来週末にはコパ・デル・レイ決勝クラシコも控えているので週末のセルタ戦は少しでも休ませてあげたい。