※長いです
後半、遺伝子検査を受けた結果について記載あり
また英語と戦う日が来た

①CEA
②CNGA1
③DM
④MDR1
⑤vWDタイプⅢ
⑥DMS
これらの病気はシェルティが発症する遺伝疾患です。
これから我が犬舎を背負うジュジュ・ショパン・すずらんにこれらの遺伝病のリスクを調べるための遺伝子検査を受ける!!!
日本にはこれだけ調べてくれる機関がないため、またアメリカですよ(泣)
一度別の会社で遺伝子検査やってるからなんとなくの流れもわかってるけど
ホームページの英語見ては『はぁ…』
グーグルの日本語訳見ては『はぁ…』
自信がないので『これでいいのかな?』という気持ちが出てきてなかなか準備進みません
そんな中、縁があって出会った方としゃべってた時に
『あれ?そういえばこの方、英語できるんじゃない?』とふと思って
『手伝ってほしいな( ☆ ω ☆ ) 』って図々しくもお願いしたら2つ返事で手伝ってくれることに。
こうやってふと思いついた事を声に出してしまうのが私(汗)
自信がなくてなかなか進まない部分を
ここは○○!こっちは△△!
ここはこうしておくといいですよ!
と想像以上に手伝ってくださり
おかげで自信を持って記入できましたー( *´∀`* )/

さて、検査キットもバッチリ
英語で書類記入もバッチリ(多分)
あとはEMS(国際スピード郵便)で発送するだけ!
と思ったら
コロナの影響でアメリカへのEMSは受け付けてないとの事。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
だって、この封筒、アメリカから届いたよ?
と言っても
『日本から発送はできない』
じゃあどうしたらいいの?
『国際郵便なら…船便なので3ヶ月くらいかかるかも、紛失もあり得るけど』
これさ、EMSの封筒購入してから言われてんけど(笑)買う前に言うてよ!
で、普通の封筒で国際郵便として発送すればいいのね?と確認すると
スワブ(上の写真の歯間ブラシみたいなやつ)が紙じゃないから引っかかって返送になるかもと…
でもそれしかないならもうそれで発送するよ!
船便でもなんでもいいよ、届けてよー!
で、実際発送手続きしたら
『書留じゃ手渡しできないから受け付けてもらえない』とか
『知り合いはつい最近日本から書留で発送してちゃんと届いてますけど?』とか
なんやかんやとやり取りして
結局発送できたのが
9月7日
結果はメールなので
いつになるのかな?と思ってたら
9月15日に『検体が届いたよー』とメールが来ました。
え、早くない?
確実に航空便で行ってるよね?これ…
まぁええけど!!
その後
検査結果が無事に届きました。
というわけで
ジュジュ・ショパン・すずらんは
①CEA
②CNGA1
③DM
④MDR1
⑤vWDタイプⅢ
⑥DMS
キキ・杏は
DMS
の遺伝子検査を受ける事ができました。
今後の交配において
交配相手の遺伝子型と一緒に確認することで
生まれてくる子犬に病気が発生する可能性がどれくらいあるかを確認する事ができます。
遺伝子検査ができる事を教えてくれた方
獣医師さんによる遺伝病のセミナーを受けさせてくれた方
アメリカへの手続きを手伝ってくれた方
本当に感謝感謝感謝です!!!
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検査結果ですが
DMS以外は全てclearです
自分の為に
以下、詳しく記載しておきますが
スルーで大丈夫です!
⑥のDMSだけはチラっと見てもらえるといいかもしれません。
※まだ勉強中です。なるべく簡潔にと端折ってる部分あります。内容に間違いがあるかもしれませんm(_ _)m
①CEA
コリーアイ(コリー眼異常)
コリー系の犬種に見られる視力異常や失明を起こす遺伝病。発症すれば繁殖は避ける。
(症状にはグレードがあり軽度であれば繁殖可能なのだとか?この辺まだ勉強不足です)
ジュジュ・ショパン・すずらん→clear
②CNGA1
(PRA:進行性網膜萎縮)
網膜が萎縮して正常に働かなくなる病気
命に関わる病気ではないが最終的には失明する。
ジュジュ・ショパン・すずらん→clear
③DM
(変性性脊髄症)
加齢と共に脊髄の変性を起こし、麻痺が進行してくる病気
最近シェルティでも出始めているそうです。
ジュジュ・ショパン・すずらん→clear
④MDR1
(多剤薬剤耐性)
シェルティにフィラリアの薬を与える時には成分に注意する、とご存知の方も多いかと思います。
この遺伝子変異を持つ個体はフィラリア予防薬に使われるイベルメクチンを投与すると神経毒性の副作用を起こします。
ですが、フィラリア予防薬(ミルべマイシンやモキシデクチン等)に含まれる量では問題ないです。
アカラスの治療等で使われる場合はたくさんの量を投与するので症状がでる場合があります。
キャリアを持たない個体は反応を示さないので投与して問題なし。
ジュジュ・ショパン・すずらん→clear
⑤vWDタイプⅢ
(フォン・ヴィレブラント病)
止血に必要な蛋白の1つであるフォン・ヴィレブラント因子が少ないか、うまく働かない病気。
シェルティでは常染色体劣性遺伝。
点状出血や粘膜出血、出血過多等。
タイプⅡ、Ⅲは生後3~6ヶ月で発症
タイプⅢは致死性。
ジュジュ・ショパン・すずらん→clear
⑥DMS
(皮膚筋炎)
この病気が遺伝子検査を受けたいと思うきっかけでした。
SNSで皮膚筋炎のシェルティを見たこと、アレルギーと言ってるけど皮膚筋炎では?と思うような個体がいたこと、親犬が発症していても繁殖する方がいたこと、獣医でも皮膚筋炎に詳しくなく診断できない方もいると聞いたこと
いろんな面でこれだけは調べておきたいと感じていました。
通常1歳くらいまでに症状が出ます。顔や耳、尾の先端等に脱毛などの症状が出ます。
幸い犬舎在籍犬で症状がでている犬はいません。
しかしシェルティはどの個体も因子を持っていて、発症率が0%にはなりません。ですが交配する組み合わせによってリスクを下げることができます。
以下犬舎在籍犬の遺伝子型です
ジュジュ aaBb
すずらん aabb
ショパン Aabb
キキ aaBb
杏 (結果待ち)
血液型と同じで、この遺伝子型を掛け合わせることによりハイリスクかローリスクかを
見ることができます。
ちなみにこの中ではすずらんが1番ローリスクで発症率は0〜5%です。ストレスやホルモン異常などが引き金となり発症したりするそうです。
ショパン×すずらんを交配した場合、
仔犬は全てローリスク(0〜5%)
ショパン×ジュジュ(orキキ)を交配した場合も、
仔犬は全てローリスク(0〜5%)
です。
他犬舎に交配をお願いする時、
この遺伝子型を伝えあって確認するのが当たり前になればいいなと思ってます。
ハイリスクの遺伝子を持っていてもローリスクの遺伝子を持つ個体となら交配できます。
つまり、皮膚筋炎の個体を出してるブリーダーさんも検査しておけば、これ以上症状が出る個体を出さなくて済むのです。
誰だって自分が繁殖した犬は健康で長生きしてほしいはずです。
なので、繁殖を行う方には遺伝子検査をぜひオススメしたい!のですが
現在日本では調べてくれる機関がないのでアメリカへ検体を送る事になること。
そして高額である事。
今回ジュジュ・ショパン・すずらんの検査で5万弱(送料入れたら5万超えですね)
DMSだけ調べたキキと杏はそれぞれ8000円ほど(EMSで発送なら2000円なので合計1万ですね)
高いなと思います。
おまけに杏の検体は無事に届いたかどうかの連絡メールもなし。
キット購入時にお金を支払ってるのでどこかで封筒が行方不明になってたらもう8000円パァかな(英語でラボにメールしたり、電話したり、私にはできないし…書留にしたけど、一体キットはどこにいるのやら…)
国内で検査を受けてくれる機関がもっとあればいいな〜
高齢になってくれば病気が出てくる個体も多いです。シェルティは病気の多い犬種かなとも感じています。
いい犬を残すのはもちろんの事
犬を選別していく事で個性が失われてはいけないとも感じています。
自分の犬を作りたいからです。
これからもできる勉強はして
『これはこの先の子孫に遺伝させてはいけない』と思う事象があれば対応していくつもりです。
何度か書いてますが
ブリーダーとして、判断しないと行けない事もこの先出てくると思います。
股関節形成不全についても書きたかったけど
かなり長くなったのでまた時間のある時にまとめてみようと思います。
長くなりましたが、読んでいただきありがとうございますm(*_ _)m