アニメ感想まとめ(2024年冬アニメ中心) | 銀玉戦士のアトリエ

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2024年1月にスタートした冬アニメも1クール分が全て終了しました。

というわけで、スレッズで投稿した冬アニメの感想と、UNEXTで視聴した過去のアニメ作品の感想をコピペしたものを加筆して再投稿したエントリーです。

 

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勇気爆発バーンブレイバーン

 

全話視聴終了。

とにかく大張監督がやりたかった事を全て闇鍋にしてブチ込んだ、サービス精神溢れる楽しい作品でした。

一部で「ネットのバズりを意識したような展開がちょっと・・・」との批判はあったようだが、自分はエンターテイメントはみんなが楽しめればそれでヨシ!と思っているので、おおむね成功と言えるでしょう。

ブレイバーンをきっかけにロボットアニメに興味を持ってくれた層も居るでしょうし。

 

ストーリーに関しては、11話の、このタイミングで推して参る!に関しては突っ込み所満載でしたし、そりゃあ敵さんに不意討ちされますよって思いましたし、最終回の最終決戦も駆け足ではありましたが、これでもか‼️これでもか‼️と最終形態変身➕超必殺技➕お約束のバリ演出でゴリ押しに押し切りまくっていたので、バトルもあっさりとした感じは無く、最後まで緊迫感と熱さと笑いに満ちた充実感のある最終回でありました。

 

 

 

薬屋のひとりごと(1期後半1クール)

 

全話視聴終了。

一夫多妻制の後宮+風俗街の花街が舞台の作品という事で、女性同士の嫉妬渦巻くドロドロの作風にしようと思えばいくらでも出来たと思うのだが、それをあまり感じさせないのはひとえに主人公の猫猫が、色恋沙汰に興味がなく2つの舞台に関して一歩引いた形で論理的かつ客観的に見通せる視点を持ち合わせていて、頭がキレて有能という、作品世界の中で超越した異色の存在だからではないだろうか。

そのためか、ギャグシーンも含めて、幅広い層からすんなり溶け込める作品に仕上がっていました。

 

しかし、あの世界観の中で、猫猫と壬氏様の関係性が1期ラストの現時点では1ミリ2ミリくらい進展する程度に終わったのが何とも純情すぎて微笑ましいよね(笑)。

まあ、猫猫が色恋沙汰に興味を閉ざすのも生い立ちや育った環境に理由があるのだが。

あの2人の関係性だけがりぼんとかちゃおとかの小学生向け漫画雑誌のカップルみたいだ(笑)。

 

 

聖剣伝説 Legend  of  Mana  The  Teardrop Crystal(2022年)

 

全12話視聴終了。

原作のゲーム版は1999年に発売されていて、当時は相当にやり込んだ。

そこから23年経過しての唐突なアニメ化であるが、サブキャラの描き方や世界観に関してはゲーム版を相当にリスペクトした内容になっていた。

街の建物などの配置のデザインもゲーム版そのままだし、果樹園やモンスターを飼育できる1話のマイホームの様子や、主人公が部屋から居なくなった時にコソコソと日記を書くサボテン君の姿をアニメーションで見られたのは原作ファンにとっては感動的であった。

ゲームで使われた楽曲が使用されていたり、人気声優の早見沙織が歌うOPとEDも素晴らしかった。

 

だがしかし、いかんせん話の構成が悪かった。

珠魅の回想シーンやサブキャラの余計なエピソードに長く尺を使ってしまったせいで、最終決戦は駆け足の展開に。

尺を削られた都合で、原作ではラスボスだった宝石王とのバトルは無し。

元々男主人公(シャイロ)は劇中では弱いと視聴者に揶揄されていたが、ラスボスを倒すという見せ場すらもカットされていたので、主人公を成長させて強敵を倒すというRPGとしてのカタルシスが無かった。

男主人公(シャイロ)と裏切り者の女主人公(セラフィナ)を対立させ、最後に一緒に涙を流してたのは、「目的は違えど珠魅の為を想う気持ちは一緒」というのを表現したかったのだろうけれども、だったらサンドラがセラフィナの育ての親だった回想シーンこそもっと早く出しておくべきだったし、富野ガンダムよろしくお互いの思想をぶつけるシーンがあっても良かったとは思う。

なんか、盛り上がるシーンの演出がショボかったり、肝心要のシーンの描写がバッサリとカットされてるんで、特にゲーム未プレイ勢にとっては分かりにくい話だったのでは。

(あの構成の雑さを見ると2クールにすれば解決できるって問題でもないような)

原作愛は感じられましたが、色んな意味で惜しい部分が多すぎる作品でした。

 

 

 

GA芸術科アートデザインクラス(2009年)

 

UNEXTで全12話視聴完了。

1話は話のテンポが速すぎてストーリーが頭に入ってこなかったが(確か監督が、90年代ハイテンション少女アニメ「こどものおもちゃ」の演出の人だったと思う)、2話以降はきちんと改善されていた。

原作ファンだが、この作品の一環したテーマである「美術で遊ぶ」「美術を楽しむ」というコンセプトが、個性溢れるキャラクター達が織り成すドタバタな群像劇をアニメーション化した事によって、より伝わってくる内容になっていました。

仕事だったり上手く絵を描こうとすると凝り固まって遊び心というものを忘れてしまいがちなので、美術とは自由であれ、というのを改めて思い出させてくれた作品でした。

絵を描くのが好きな人にはオススメのアニメです。

 

アニメ版を観て好きになったキャラクターが3年生組の芦原さん。

原作では関西弁のちょっとキツくて押しが強いキャラクターという印象で、あまり好きにはなれなかったけど、アニメ版の声優さんが意外にも可愛らしい声で、そのせいか彼女の人懐っこい一面が強調されて、好きなキャラクターになりました。

GAのもう一つの主人公軸である美術部員組も、

アニメ版ではきっちり描かれているのが良いですね。

原作ファンからしたら100点満点のアニメ化だったのではないでしょうか。

最終回も最終回らしくないお話で、まあもしかしたらハルヒ並に人気が出ていたら2期目もあったのかもしれませんが、上手く原作にバトンを渡した感があります。

 

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色々私生活でバタバタしてまして、結局冬アニメで全話観たのは「ブレイバーン」と「薬屋」の2つだけでした。

思えば学生時代は週15本くらいのアニメをリアルタイムで視聴していたものだけど(笑)。

 

その代わり、以前から気になっていたアニメ版の「GA」と、「聖剣伝説」を全話視聴しました。

GAはアニメ化されたのが2009年で、もう15年前の作品となってしまいましたが、スレッズで感想ポストを投稿したところ、何気に反響が大きかったのは驚きました。

当時は確かハルヒやけいおんフィーバーに沸いた時期で、その中でGAはアニメブームの最中で埋もれてしまった感はありましたが、作品自体の作りはしっかりしていたので、だからこそ15年経過した今でも、分かる人には語り継がれる作品となったのでしょう。

 

「聖剣伝説」に関しては、ネットでは散々酷評されてしまった作品で、実際そういう部分も多々ありましたが、同時に良い部分もそれなりにあったりするんですよね。

作画も途中で崩壊寸前の怪しいカットが多かったり、もっと予算と時間に余裕があれば・・・という制作者側の苦悩も感じられました。

 

作画のクオリティがアニメの全ての評価とは言いませんが、最近のヒット作と呼ばれるアニメは作画が一様に素晴らしく、作画が崩壊しているカットがほとんど見当たりません。

それだけお金も掛けられているという事なのでしょう。

 

3、40年以上前のアニメだったら気にも止められていなかった作画崩壊シーンも、

全体の作画クオリティの向上と、大人も普通にアニメを観るようになって目が肥えてしまい、ちょっとでもデッサンが崩れたカットが出てきたら、すぐ「作画崩壊だ」とネットで騒がれる時代になりました。

 

1クールで40本以上のアニメが放送されている中で、パッと見で視聴者に興味を持って貰うためには、まずは作画のクオリティが第一。

その中でお金が掛けられるヒット作品と、そうでない作品に、大きく二極化していくのでしょう。

その上で、アニメーターの労働環境は未だに改善されないままなのだから、作り手側にとってはますます難儀な時代になったものです。

 

難しい問題ではありますが、そこを上手くクリアした上で、これからも素晴らしいアニメ作品を提供して貰いたいものです。