BKFC オースティン・トラウトVSディエゴ・サンチェス 感想 | 銀玉戦士のアトリエ

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素手で戦うボクシングルール「ベアナックルボクシング」にて、元ボクシング世界王者のオースティン・トラウトと、元UFCファイターのディエゴ・サンチェスという、異種格闘技的な対戦が行われました。

 

 

元WBA世界スーパーウェルター級王者オースティン・トラウトは、2011年にWBA世界王者に戴冠。

ミゲール・コット、元K-1MAXファイターのダニエル・ドーソンに勝利するなど輝かしい実績を残し、プロ戦績では5つの敗北を喫していますが、その相手もカネロ・アルバレス、エディスランディ・ララ、ジャーモル、ジャメールのチャーロ兄弟と、いずれもPFPクラスの強豪ばかりであります。

プロボクシングの試合は2021年8月を最後に遠ざかり、昨年ベアナックルファイトとの契約を結びました。

 

 

 

ディエゴ・サンチェスは2005年にUFC登竜門番組TUFに出場し優勝。

2009年には当時のUFCライト級王者だったBJ・ペンに挑み、5RTKO負けで王座獲得とはなりませんでした。

以降、UFCのタイトルマッチに挑む事は叶いませんでしたが、アドレナリンを前面に出す激闘王として、UFCとの契約が解除される2020年まで、オクタゴンの舞台でファンを沸かせる試合を魅せてくれました。

 

 

 

お互いサウスポー構え。

1Rからトラウトが鋭い右のジャブをヒットさせ、サンチェスのステップインに対しては的確にカウンターをヒットさせ、フック系のパンチに対してはスウェイバックとヘッドスリップで余裕でかわすなど、序盤から早くも本職とのボクシングテクニックの違いを見せ付けます。

 

サンチェスは組み付きの時にパンチを当てる場面はあれど、トラウトの素手の右ジャブを被弾した事により顔面から出血が見られています。それでもサンチェスは前に出てパンチを振っていきますが、トラウトは悉く回避し、4Rには下がりながらのカウンターでダウンを奪います。

 

4R終了間際、サンチェスの顔面の出血が酷く、レフェリーストップにより、オースティン・トラウトのTKO勝ちとなりました。

 

 

⭐️試合動画🔜 https://youtu.be/e3XRM0NSxBA⭐️

 

 

 

ベアナックルボクシングは主にUFCをリリースされたMMAファイターが参戦する事が多く、この大会でも元UFCファイターのジョン・ダトソンとグレック・ハーディーが出場しています。

過去にはマクレガーのチームメイトだったアーテム・ロボフと、元ボクシング世界王者でマクレガーにボクシングスパーでボコられたらしいポール・マリナッジとの対戦が話題になりましたが、オースティン・トラウトはそのマリナッジ以来の元ボクシング世界王者の肩書きを持つ、ベアナックルボクシング参戦となりました。

 

ディエゴ・サンチェスも現在41歳で、衰えを隠し切れない部分はあるとはいえ、本職ガチ勢との技術の違いを見せ付けられた感があります。

とはいえ、元ボクシング世界王者の「素手の」パンチを何度も顔面に貰って出血しながらも、心が折れずに前に出てパンチを振ってくるサンチェスの姿には、あのギルバート・メレンデスを苦しめた往年の激闘王の面影が感じられました。

とはいえ流石に危険なルールだよなぁ。。。普通に8オンスグローブのボクシングルールで試合すればいいのに😔😔😔