11月18日に開催されたロシアMMA「ACA 148」のレビューです。
この大会では現ACAライトヘビー級王者🇷🇺ムスリム・マゴメドフの王座防衛戦が行われました。
今回はライトヘビー級タイトルマッチの他、プレリムのバンタム級の試合をレビューしていきます。
⚪👑️🇷🇺ムスリム・マゴメドフVSオレッグ・オレニチェフ🇷🇺⚫️(3RTKO)※ライトヘビー級
試合動画🔜 https://youtu.be/201li586jYs
ACAライトヘビー級タイトルマッチ。両者ボクシング+レスリングでオーソドックスに構えるコテコテのロシアンスタイルの選手です。王者マゴメドフは現在11勝無敗。
1Rはお互い動きが堅くフットワークもあまり見られない中でフェイントを掛け合う展開。マゴメドフが右オーバーハンドからTDを仕掛けますが、レスリングベースのオレニチェフはタックルを切っていきます。
2Rになると、マゴメドフが左右のフックから首相撲の膝蹴りをボディに効かせ、シングルレッグでTDに成功します。オレニチェフも直ぐに立ち上がりますが、組み際に上手くパンチを当てたマゴメドフが再度TDを奪っていきます。
左右フック、オーバーハンド、首相撲膝、レベルチェンジの波状攻撃でじわじわとオレニチェフを追い込んでいくマゴメドフ。ラウンド終盤では右アッパー、左右フックからのコンビネーションを纏めていき、確実にダメージを与えていきます。
3Rはマゴメドフがケージ際で組み伏せてTDに成功。ライディングによるバックコントロールで試合を支配します。
マゴメドフはサイドポジションで強烈な肘パウンドを当て、最後はバックマウントでのパウンド連打でレフェリーストップ。
ムスリム・マゴメドフがまさしくヴォルカノフスキー的な理に叶った戦術で挑戦者オレニチェフを攻略し王座防衛に成功。自身の無敗記録を更新しました。
⚪️🇬🇪ヴァズハ・ティプタウリVSムラッド・カラモフ🇷🇺⚫️(3R判定)※バンタム級
試合動画🔜 https://youtu.be/P5Ci30ah5ik
1R、テイクダウンに成功したティプタウリですが、首を取っていたカラモフがギロチンスイープでマウントポジションを取ります。
その後もティプタウリは逆にギロチンを仕掛けて首を締めていきますが極まらず。
攻め疲れの見えるティプタウリに対して、2Rはカラモフがスタンドでプレッシャーを掛けていき、TDからのトップキープに成功しますが、ティプタウリもバックを取り返し、愚直にグラウンドで攻めていきます。
3R、ティプタウリのタックルに即座に反応して首を取り、ギロチンを狙っていったカラモフですが、愚直に足を取っていくティプタウリがトップポジションを奪う事に成功し、コントロールして終了。
際どい判定でしたがティプタウリが勝利。大きな山場は作れませんでしたが、ピンチに陥っても執拗に泥臭くレスリングで攻めていったのが功を奏しました。