梅雨に入り、季節柄蓮の花を観てみたいのと、神戸市垂水区で一番古い寺(?)と言われている転法輪寺に、キリシタン灯籠があることを確認してみたいという思いで転法輪寺を訪れたのです。

蓮池は小さいけれど、蓮の花を見ることが出来ました。

次は念願のキリシタン灯籠です。転法輪寺は、狛犬がないつくりになっていますので、石灯籠もあまりありません。






キリシタン灯籠、特に転法輪寺のキリシタン灯籠は「織部灯籠」と呼ばれている



下の石柱の中央部をくり抜いて “マリア像”
を彫り込んでいます。そしてその上の石柱の両端が膨らんで下部の石柱からはみ出している。更に、傘の部分にサンスクリット語等が彫り込んである(300年から400年の年月が経っているので、文字の確認は難しい) この写真は京都の西陣で見つけたものです。正式な織部灯籠は、下部の四角い石柱マリア像が彫り込まれている)とその上に左右に丸く膨らんでいる石柱は、ニ段に分かれているのですが、上部の写真の灯籠は一物の石柱のように見受けられます。

そして、マリア像の半分くらいが地中に埋められています。

織田信長、豊臣秀吉の時代にキリスト信者が急激に増えたようです。織田信長の比叡山焼打ちに乗じて、仏教に対抗していた宣教師達の織田信長への売り込みや、一般市民への布教が広まったのかも知れませんね。

転法輪寺は弘法大師ゆかりの寺のようですが、どういう訳か弘法大師にゆかりのある寺には、キリシタン灯籠があることが多いのです。(私の思い込みだと思いますが)

今回、アチラコチラとキリシタン灯籠を境内で探したのですが、見つからず一旦寺を出たのですが、もう一度戻ってきて探したのですがやはり見つかりませんでした。

もう一度というか、見つかるまで訪れるつもりです。

転法輪寺には「木造阿弥陀如来坐像」は
国の重要文化財となっております。
(普段は一般公開しておりませんが)


ご興味のおありのかたは是非お越し下さい。