神戸市立博物館には、重要文化財「聖フランシスコ・ザビエル像」があります。

私は女房が山口県出身なので、フランシスコ・ザビエルが日本に初めてキリスト教を伝えた伝導師だということは知っていましたが、ザビエルと神戸には縁のない方だと思っていましたので「なぜ神戸にザビエルの肖像画が?」という程度の関心しかありませんでした。

隠れキリシタンについても、九州の話だ、と思っていました。高山右近という武将についても、父親が高山飛騨守だったので「飛騨の高山」の方だと思っていま知っていました(笑)。

戻り梅雨となり、蓮の花の綺麗な所が近くにないかなと思い、ネットを検索していると先日 “山歩き” をした高塚山のすぐ南東に、垂水区で一番古くて新しい「転法輪寺」の蓮の花が綺麗だということを知りました。2度ほど訪れたことがありますが、敷地面積は広いが山の中だという印象のみで蓮の花のイメージが湧いてきません。私の “蓮の花” といえば、中国の西湖に咲き乱れる蓮の花です。

転法輪寺の「蓮の花」でネット検索をしている最中に、ふと見つけた「キリシタン灯籠」転法輪寺にあるそうです。

転法輪寺は、垂水区で一番古い寺として、知られていますが平安時代に、ジェームス山付近から現在地に移転したそうです。


実は、私の住んでいる垂水区は昭和16年に神戸市と合併する迄は、明石藩に属しておりました。

現在、明石駅の北側の明石公園に「明石城」がありますが

明石城以外の城跡が私の知る限り2つあります。


枝吉城と船上城です。いづれも、城としての形は残っておりません。


高山右近が、船上城に赴任して城を改築して住み始めたのが、1585年です。


豊臣秀吉が「伴天連追放令」を出したのが、1887年。棄教を拒んだ高山右近は明石城を追放されて、金沢へ移ります。


高山右近は、金沢に教会を建て、加賀·能登の武将が数多く信者となりキリスト教の布教が進んで行きます。


江戸時代になり、1614年に「キリスト禁教令」が出されて、高山右近は妻子と孫を連れて、長崎かマニラへ追放されました。


高山右近が、明石の船上城にいたのは、僅かに2年ですが垂水の「海神社」と「転法輪寺」は有名だったのかも知れませんね。


キリシタン灯籠が祀られたのも、高山右近の影響と思われます。


神戸市にある、もう一つのキリシタン灯籠は、私の実家があった東灘区の本山にあります。阪急岡本駅の北東に八幡神社があります。そのすぐ北東にある「西光寺」にあります。

西光寺の山門をくぐるとすぐ右に、多数の地蔵菩薩があります。



その左端の灯籠




キリシタン灯籠です。