「1400年の歴史遺産を未来へ」のキャッチフレーズで、コロナ禍による拝観者の減少で、法隆寺の維持管理が出来なくなり、今流行りのクラウドファンディングで、維持管理費の調達を計ったことが、大きなニュースとして取り上げられています。日本最古の木造建築や世界遺産という、立派な肩書を持つ法隆寺。しかも新大阪駅から法隆寺迄、約1時間10分程という地の利も相まって、クラウドファンディング開始から、わずか一日足らずで、目標額の2000万円を集め、1週間ほどで目標金額の5倍(1億円)を越えたそうです。


さすが、名刹法隆寺と思うと同時に「日本の宝、日本の歴史や文化」を重んじる日本人のこころを見せていただいたと思っています。

法隆寺でさえ、寺の維持管理に苦労されて、寺のおられるのであれば、重要文化財もなく知名度もなくなり、その上に頼みの檀家も減っていく一般的な社寺院は、どうやって賄っておられるのでしょうか!

秋田県の男鹿半島をご存知でしょうか?

男鹿半島の漁村の小学校は、ついに1年生が“ゼロ” となったそうです。

そんな男鹿半島の漁村にある「雲昌寺」に多くの参拝客が詰めかけ、多いときにはバス200台が連なり、秋田空港から台湾人も押し寄せる「死ぬまでに行きたい絶景」に変身したそうです。
このお寺の副住職さんが始めた「アジサイの株分け」、20年前寺の境内にあった1株の青いあじさい。副住職さんが20年間続けた「アジサイの株分け」。

2000坪程の雲昌寺、庭園らしい庭園もなく山門から、本堂迄は梅と杉の林が広がっていた。思い切って、梅と杉の木を切り青色のアジサイの株分けを続けて来たそうです。

最初の株分けから15年、境内全域は青のアジサイで埋め尽くされ、お参りの人が年々増加し始めたそうです。

2018年、有料拝観に切り替えて夜間のライトアップも開始。御朱印やお守りの販売も始めて、ついでに「フォトウエディング」も始めたそうです。

突如として出現した男鹿半島の新名所。地元への経済普及効も絶大なものであった。

男鹿半島の突端の入道埼には土産店や飲食店が5軒ほどあるが、アジサイのシーズン中の売上は1店舗あたり数百万円程も増えたそうです。

日本全国をアジサイで埋め尽せば、給与のベースアップにつながるかも。