読んだ本 (幼年期の終わり) その2 | fandoraのブログ (タマには泣いたって良いじゃない)

fandoraのブログ (タマには泣いたって良いじゃない)

子育て、絵日記です。
拙い絵ですが、お楽しみ下さい。
毎朝8時に更新中です。


PART20160123001.PNG

描いてみた・・・・

身体がブヨブヨしてるのは、
私に画力がないからです。。

悪魔は聖書には
「赤い竜」として描かれていたらしいので、
全身は、鱗のような感じなのかも?

と思って、描こうとしたけど、無理だった。^^;;

物語は約150年間を描いている。

オーヴァーロードは人類に平和を与えたが、
宇宙に出ることは禁じた。

ジャンは宇宙を夢見る青年だった。
ある日、オーヴァーロードの定期貨物船に密航する。

時系列を整理すると、

オーヴァーロードが地球にやってきて、
約50年目に姿を現し、
人類が新たな旅立ちをしたのが、その100年後。

オーヴァーロードの星へ密航したジャンが
地球に往復して帰ってくるのに要する期間が80年。
(ウラシマ効果でジャン自体は4ヶ月くらいしか年をとらない)

地球に戻ってから、最後の時を迎えるまでが数ヶ月だから、

ジャンが密航したのは、
オーヴァーロードがやってきてから、約70年後くらいかな。

ジャンが密航したのと、
次世代の子供を産む夫婦が結婚したのが、
ほぼ同時期で、

最初の子供が10歳くらいの時に覚醒。
その後、約10年で変化した後、約50年間くらい様子が変わらず、
ジャンが帰国後、子供たちが新たな変化を遂げ、物語は終わる。

物語は半分、オカルトに足を突っ込む。

「テレパシー」
「無意識領域での記憶の共有」
「集合的無意識」と表現されるものかな?

その「集合的無意識」が根底にある物語で、

「悪魔」の姿に人類が恐怖を覚えるのは、
過去に、オーヴァーロードが人類と接触したからだろうと
人々は考えていたが、実は、それは違っていた。

人類と最初に接触したのは、150年前だと
オーヴァーロードは言う。

そして「集合的無意識」は「未来」も共有すると
オーヴァーロードは説明する。

オーヴァーロードは人類と比較にならない寿命を持ち、
知識を持ち、記憶力をもちながら、
地球の人類が成し得た「変化」をすることは出来ない。

オーヴァーロードには「子供」が存在しない。
「繁殖しない」ということなのかな?

オーヴァーロードはオーヴァーマインドと呼ばれるモノに
指令を受けて、
「変化」が近い種族に接触し「変化の過程」を見届ける。

その際、いろいろな情報を集める。
分析し、いつの日か、オーヴァーロード自体も、
今の状態から抜け出す日を夢見ている。


この「幼年期の終わり」を読んでいて、思い出したのが
「スターゲート」

オーヴァーロードが「アスガード」にあたるかな。

「アスガード」は「クローン」を繰り返し
寿命を延ばした結果、生殖活動が出来ない。
進化もしない。数も減らしてきて、絶滅の危機に瀕している。
そういう種族だった。

オーヴァーロードはオーヴァーマインドの命令で動いている。

このオーヴァーマインドにあたるのが
「エンシェント」なのかな。
「エンシェント」は今は「高みの存在」になっている。

覚醒した人類は
オーヴァーマインドと最終的には一体になる。。

というか、オーヴァーロードは
「吸収される」という表現をしていたから
「一体」とはニュアンスが違うのかも。。

なんて思いながら読んでいた。

多分、スターゲートのシナリオを作った人が、
この「幼年期の終わり」に影響を受けてるんだと思う。

1950年代にはなかった用語が使われているだけで、
考え方は、この幼年期の終わりに描かれているものが
基本のように感じる。

同年代の他の作品を読んだわけではないので、
この時代、こういう作風が主流だったのかどうかは不明。

ただ・・60年経っても、
あんまり変化がなかったということなのか、
それとも、それだけ先を読んでいたということなのか、

前回も書いたけど、
60年も前の作品とは思えないくらい、
今読んでも面白い作品でした。^^

そうね。
同じ聖書の話を持ち出していても、
ダビンチコードみたいな、
勿体ぶった、ゴタゴタした表現ではないので、
本当、サラッとサクッと爽やかに読める本でした。

その割には、こうして感想文を書きたくなるような、
色々と、思い巡らすことのできる作品です。

興味のある方は、御一読を。^^