FANDOMAIN 『アメコミ効果音辞典』

FANDOMAIN 『アメコミ効果音辞典』

米人から見た面白コミック、映画などを紹介するブログ。特にビンテージ物が好き。コミックに使われる効果音の研究者。「アメコミ効果音辞典」の発行者。

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現在7歳の娘の英語レベルを保つにつれ、ネットフリックス、hulu、iTunes、Disney+などのコンテンツプロバイダーをガンガン利用してきた。

 

年齢によって、合う合わないというのはあるから、どうしても見て欲しい物を間違ったタイミングに押し付けると失敗する。残念ながらスター・トレックのタイミングはまだ来てない。

 

0歳〜2歳の娘はほとんど日本語の番組しか見てなくて、日本語メインになってました。「おかあさんといっしょ」などの、踊りと歌ばっかりの番組は最強すぎて、同じような番組はないかと必死に探した時に見つけたのは「Yo Gabba Gabba!」。名前からして音楽のテイストは分かる。そう、RAMONESの「Gabba Gabba Hey!」から取ってます。番組プロデューサーは二人とも元スケボ元パンクミュージシャン。一人はAquabatsというグループのフロントマン、もう一人は、番組のナビゲーター的役DJ Lance Rock。

コンテンツを買う前に、まずYouTubeで動画を探して娘に見せました。踊り狂ってた娘の姿を見て「これだ!」と思った。

不思議なキャラ、楽しい教育的なメッセージ性、素晴らしい音楽を勢揃いした番組で、娘と僕は同時にはまってしまった。ジャック・ブラックが登場した瞬間から妻も見るようになり、常にサントラを流してた。

 

「友達を噛むな」って最高のメッセージと思わん?

90年代に人気インディーズコミック「MILK & CHEESE」のクリエーターEvan Dorkinのアニメーションもあって、コミック好き、パンク好き、

 

今でも聴きたくなるよねジャック・ブラックとGabbaのみんなと一緒に歌う「The Goodbye Song」。

 

 

2018年は僕のマンガ研究にとっては最高の1年でした。
熊本県合志市にある合志マンガミュージアムで6回も研究発表できました。
その中、2回はマンガ学会の九州支部会の発表でした。
10月末に「松本零士先生の夢を追いかける少年」の講演をしたお陰で、熊本にある放送局TKUにインタビューされ、そして自宅でまた取材され、そしてまた松本零士先生の展示会呼ばれました。
そのお陰で本人と会うことが出来、10分近くの対談が出来ました‼︎

今年2019年も素敵な一年になりそうです!
明けましておめでとうございます!


そうなんよ!

前日に僕が作っている「アメリカンコミックス効果音辞典」が「日経新聞MJ」にフィーチャーされた。

びっくりチョコ!

今年こそ「辞典」のデジタル版を出したいなと思うし、内容を倍ぐらいにしてデラックス版をイベントに出したいと思う。

最初から最後までハラハラドキドキ!
三角マークのカルト集団、若者を焼き殺すぶっそうなおっさん、死んだはずの人が、、、
映画ポスターのキャッチは「地獄は存在する。が、これがもっとやばい。」
「ヴォイド」は「虚」とか「がらんどう」とかの意味だけど、「無」とか「終わりなく深い深淵」が近いのかな?
米iTunesに現れたので思わず買いました。「The VVitch」と同じプロデューサーと聞いて、レビューも良いと読んで、買っちゃおうと。
期待通りの作品でした。
低予算のわりには音楽もいいし(カーペンター風)、アートデザインはオリジナリティーがあって、クリーチャーFXはプラクティカルでばっちり。
いきなり現れた怪我してるジャンキーを元妻が働く病院に連れて行く小さな町の保安官ダニエル。着く間も無く元妻と喧嘩するは、白いハザードスーツを着たカルトやろうに刺されるは、州の警官にバカにされるは、気絶するは、かわいそうなダニエルですが、ある病室で看護師が患者の目にハサミを!そして自分の顔を!「これは私の顔じゃない」と言ってダニエルを襲う。そしてダニエルに撃たれるが、その後のシーンでは死んだはずの看護師が、、、
という感じの始まりです。
若い役者はみんな無名だがしっかり出来てる。
ベテラン役者は、『ブルード』『ブラック・クリスマス』『ボディー・スナッチャー』のアート・ヒンドル、『サバイバル・オブ・デッド』のケン・ウォルシュ、『テレビ版ロボコップ』『アニメ版Xメン』のジェームズ・ミリントン(なんだ、大したベテランでもねえや。
ボスキャラの正体とその目的は面白いからストーリーもいいよ。暇する隙間のないペースもいい。
欠点は照明が微妙なシーンがあったりすることと、ユーモアがもっとあってもいいという2点かな?
何度も見たくなる作品だと思う。
ラブクラフト(クトゥルフ神話など)、Cバーカー(ヘルレイザー)、Jカーペンター、クロネンバーグなどが好きなら、絶対気に入ると思うが、全然知らなくても楽しめるホラー映画です。おすすめ!
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このポスターほしいっす。
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カルトやろうども。なんか怖いよ!
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増えた!
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エヴァ?
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評判はいいっす。
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コズミックホラーだね。
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開けてはいけないドアがある。
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目がいくらあっても足りないと思ってる人は進化してみる?

アメリカンコミックスのファンというのは一つのタイプではない。MCUの映画やティム・バートン作「バットマン」が好きな人はコミックスを読んでるとは限らない。スーパーヒーローが好きでも、一度もちゃんと読んだことない人はほとんどだと思う。その人たちの効果音のイメージはきっと50年前のある番組の使い方のイメージだろうなと思う。

僕も12歳までは持ったコミックは少なく、スパイダーウーマンの単行本と「マーベルスペチャルエディション#1:スターウォーズ」ぐらいしかなかった。僕は50年代のテレビ実写版「アドベンチャーズ・オブ・スーパーマン」、60年代のカートゥーン「バットマン・スーパーマン・アワー」と66年のテレビ実写版「バットマン」の再放送と70年代のカートゥーン「ニュー・アドベンチャーズ・オブ・バットマン」「スーパーフレンズ」やテレビ実写版「アメージング・スパイダーマン」「インクレディブル・ハルク」と映画実写版「スーパーマン」をリアルタイムで観てました。スーパーマンの映画が出るまでは、僕は完全にバットマンのファンだった。カートゥーンよりも66年からゴールデンタイムに放送された実写版「バットマン」(「バットマン'66」と省略)が好きだった。

この時代のバットマンには「ダーク」の部分は全くなくて、逆にスーパーマンとならぶ明るいヒーローだった。色も性格も。真剣は真剣だけど、法律はちゃんと守るし、親が亡くなったことで悩みを抱えてる様子はなし。それがあったから他の人に同じ思いをさせないという考えからヒーローになったブルーズ・ウェインは病んでるとだれも思わなかった。

80年代でポストモダンな悲観主義が主流になり、ダークヒーローの人気がぐんと上がった。ウルバリン、パニッシャー、バッジャーなどが大人気になり、明るいヒーローなんて子供向けだという考えが広がった。そしてアラン・ムーアの「ウォッチメン」とフランク・ミラーの「ダーク・ナイト・リターンズ」が出版され、両方大ヒットになり、「ダークが売れる!」という単純な視点は当たり前に。ムアーもミラーも「ダークにしよう」という考えはメインではなく、「ヒーローが本当にいたら、きっと壊れてるか曲がってるかの可能性が高い」というスタンスでしょう。ミラーのバットマンは、当時のバットマンを描いてたわけではなく、「バットマンを10年もやめて、そのせいでブルース・ウェインがおかしくなる」というバットマンを描いてた。つまり、ブルースにはバットマンが必要。バットマンとして活動しないと、ブルースは自分の中の暗闇に飲み込まれてしまうというストーリーを作った。メインのコミックシリーズでは、バットマンのストーリーラインが暗くなってても、バットマン自体は子供が読んでも大丈夫な健全なヒーローでした。

そしてティム・バートン監督のバットマンが上映される。スーツは黒だし、ブルースは間違えなく親のことで病んでる。当時の僕は、映画化されることは嬉しかったよ。初日に並んで見に行った。でもこの暗いバットマンはどうなん?と思ってた。ジョーカーはなぜ死なせる必要あった?と思った。その後、どっかの記事で監督本人は「ダーク・ナイト・リターンズのバットマンをベースにしてる」とはっきり言った。そこが問題と思った。その後のコミック、カートゥーンなどは全部ダークにダークになり、明るいバットマンが消える。正直に言うと、暗いバットマンでもめっちゃ面白いと思ってるよ。バートンのイメージがベースになってる「バットマン・ザ・アニメーテッド・シリーズ」が傑作だし、ヒース・レジャーのジョーカーの演技は天才的だと思ってる。が、、、

「スーパーマン対バットマン」の最後に出てくる希望を持ったベン・アフレックのバットマンがまさに僕のバットマンだなと思ってる。明るいバットマンもあってもいいと思う。最近「バットマン’66」のコミック版が出てきて、懐かしいと思ってる方は少なくはないだろうな。「暗いから面白い」という考えはやめようぜ。

という話をさておき、バットマン’66に出てくる効果音について少し語りたい。各ストーリーは2パートに分けられて放送されてて、後半に必ずバットマンとロビン対悪役の大勢の子分(英語:henchmen)とのファイトシーンがある。そのシーンにはコミックブックっぽい効果音が画面いっぱいに出るということが印象的。みんなをよくわかってほしいのは、この番組はパロディーの様子は多くて、使われる効果音は笑いを取るためのやつが多い。第2エピソード「Smack in the Middle」に出てくる効果音を順番に分析しよう。

  1. KRUNCH! - 僕が作ったアメコミ効果音辞典では、CRUNCHなどは「何かが一緒に潰れた音」です。骨が砕かれ潰された音かもしれない。砕けた文字対で意味がさらに伝わる。
  2. ZLONK - これは間違いなく笑いを取るためです。打撃では、Zが出てくることはあんまりない。次の効果音のほうがマシ。
  3. KLONK! - 鈍い衝撃音CLUNKとBONKに近い。これもどっちかというと笑い系です。頭と頭が衝突する感じだね。
  4. BAM! - 昔は幅広く使われた。パンチ、武器の発射音、衝撃音など。定番だね。
  5. KAPOW! - こっちも武器の発射音、衝撃音などに使われて、定番です。サイケなデザインが印象的。
  6. OUCH! - 痛い!という意味。効果音ではないけど、本人の気持ちはわかりやすく伝わる。よくみるとロビンのパンチラが、、、
  7. WHAMM!! - こっちも定番のWHAMから。最後の文字を伸ばすことで強調されてる。このビジュアルで真ん中のAが強調されてることが面白い。
  8. ZAP!!! - 普段は電気系の効果音に使われる。文字対もなんとなく電気が走ってる感じです。
  9. KAPOW! - また来た。しかも色違いの同じグラフィック。POWの前にKAをつけることでパンチがあたる時に、骨が当たった瞬間と相手を吹っ飛ばすパワーを感じさせる。パン!じゃなくてパパーン!みたいに。
  10. URKKK!! - のどが詰まる、首が絞められる、苦しい時に出す声の音です。ARGHとCHOKEの組み合わせから生まれたと僕は推理してる。最後のKを増やすことで苦しんでる時間が少し長くなってる。
  11. ZOK!! - SOCKというのは「パンチ」って意味を持つし、パンチが当たったときの音も表してる。なんとなく空洞のあるもの(口に近い顎)を思わせる。この番組はどうしてもZから始まる効果音を使いたかった。まあエネルギーのある音だからだろう。
  12. BIFF!!! - どうしても弱いパンチか、柔らかいとこに当たった攻撃(腹など)に聞こえる。Fはわりと優しい音ですからね。
  13. ZZZZZWAP! - これがまた電撃的なBUZZ音を表すが、画面にはそのようなものは存在しない。WAPの部分は衝撃音で、手のひらが顔にあたる(ビンタ=SLAP)ような音。

ちょっとだけ書こうと思ったが、こんなに長くなってしまった!

こう言った効果音は今のアメコミにはあんまり出て来ない。定番すぎるとか、ダサすぎるとかの理由で。あと、テレビだから画面いっぱいに出てきてるげ、コミックではこういう使い方は極めて少ない。それでも「アメコミ風」というデザインにはこういう使い方が生き残ってる。アメコミ=ダサいというイメージは卒業しようぜ。まあ、バットマン’66には責任があるけど、僕は主にR・リヒテンシュタインのせいだと思ってる。

 

CMです:もう少しで「アメコミ効果音辞典」デジタル版が出来上がる。興味ある人は僕のTwitter (@patokon)などをフォローをしてください!

 

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