漫画アプリで読んでいたんですけど課金しなきゃ先が読めなくなって先が気になってた漫画の実写化作品です。
久しぶりに配信が始まって間もない作品が観れた気がします。
これは漫画読んでいたときから思ってたんですけど、設定がいいですね。
死刑囚と婚約して事件の真相を探るって発想はぶっ飛んでます。
事件の真相も気になるし、この婚約がどうなっていくかも気になります。
それに雰囲気作りも上手いですね。
特に留置所での面会シーンの緊張感がすごかったです。
黒島結菜って女優さんあまり知らなかったんですけど、すごいですね。
不幸で健気な女性の雰囲気がある反面、ときにサイコパスな面を見せる感じ。
あの笑顔やガラス越しに顔を近づけて見せる仕草は鳥肌モノでしたね。
あの歯はどうやってるのかも気になりました 笑
黒島結菜の子ども時代を演じた子役もよかったですね。
あんな暗くて薄気味悪い子どもをあれだけの説得力ある演技で表現できたんですから。
話の転換みたいなのも見事じゃないですか。
サスペンスだと思ってたら、ラストはラブ・ストーリになりましたから。
それが不自然な方向転換じゃなく、自然とそうなっていった感じがしました。
オチも甘々だけど嫌いじゃなかったですね。
不満な点を述べると、まず展開が早い。
原作12巻ある話を2時間にまとめたんだから当たり前ではあるんですけど。
次々といろんな事実が出てくるし、登場人物の心情みたいなものがころころ変わるので、ちょっとついていけなかったですね。
それと、事件の真相がイマイチでした。
ちょっと前に観た『死刑に至る病』の記憶が残っていたのがよくなかったですね。
事件の真相が一緒でしたから。
だからと言って、犯人を誰にすればいいとか、動機がどうとか、どうすればいちばん面白いかは分からないですけど。
ミステリー作品を観たり読んだりしすぎたのか、オチで楽しめなくて、面白いと思うミステリーに出会えなくなってきましたね。
心情の変化でいうと、黒川結菜と柳楽優弥の一連の流れの中での変化ってこの作品では重要だと思うんです。
黒川結菜で言えば、柳楽優弥が本当に自分を愛しているのか、利用しようとしているだけではないのか、自分も本当に柳楽優弥を愛して信用していいのか、とか。
柳楽優弥で言えば、黒川結菜も自分を愛しているのか利用しようとしているだけなのか、殺人鬼に恋愛感情を持つ葛藤、とか。
このへんが読み取れればさらにこの作品を楽しめたんでしょうけど。
やっぱり展開が早くて読み取りづらく感じました。
この映画、もっとじっくり描いた方が面白いんじゃないかと思いました。
Netflixとかで1時間×5〜6話で。
キャストは同じでも全然いいです。
いつもは連続ドラマを2時間くらいの映画にまとめたらいい、と思うことが多いんですけど、この映画を観て逆のこと考えてしまいましたね 笑
