『幽☆遊☆白書』『BLEACH』『チェンソーマン』、最近でいうと『ダンダダン』…
幽霊とか妖怪とか悪魔とか、怪異を相手に戦うジャンプ漫画が好きで、子供の頃からよく読んでいます。
けど、漫画で読むのと映画で観るのとは違って、なんかハマりませんでした。
なんか観ていて恥ずかしくなるんですよね。
いい大人が悪魔だの天使だのハーフ・ブリードだの、聖なる武器だの言っているのが。
側から見ていたら大人の "厨二病" ですからね。
なんか痛々しいな、と。
全体的な感想はそんな感じです。
ストーリーとしては面白いかなぁと思います。
天使と悪魔がきっちり善悪に分かれていなくて、実は天使側にも主人公の敵となる人物がいる。
悪魔側も主人公に興味があって、結果的に生命を救う者がいたり。
両者に振り回されて苦労している板挟みな主人公が不便に見えながらもちょっとおかしくて。
最後の墓参りのシーンでその墓の主が天使になるのを目にして苦笑いするところなんて笑いましたもん。
天使側・悪魔側ってきっちり決まってなくて、人間に危害を加えようとするものと戦っていくってスタンスの主人公は新鮮でしたね。
主人公の悪魔と戦う理由もよかったですね。
悪魔から大事な人を守るためとか、大切な人を殺されたから復讐のためとかじゃなくて、自分が地獄に堕ちないように免罪のためってのが。
正義感が強くて、奉仕の精神に溢れたヒーローって惹かれないんです。
だから、このくらい自分本意でちょっと情けない理由で戦うヒーローが面白いですね。
だから、実写映画じゃなくて、アニメ映画や漫画だったらもっと楽しめたかなと思うんです。
絵だと受け入れられるけど、実物の人間がやるとなんか痛々しく感じてしまいましたね。
これは観る人の感性の問題なので、これがかっこいいという人もいると思うし、僕はそれを否定しません。
僕ももっと若いとき、10代の頃に観ていたらハマっていたかもしれませんね。
今の年齢でこの映画のバトルにはハマらないです。
あともう一つ、この映画にハマらなかった理由がありまして。
今、ダンテの『神曲』を読んでるんですけど、それが読んでいて結構ストレスが溜まる本で…。
神様や天使、悪魔とかにちょっとうんざりしちゃってたんですね。
久しぶりに本の感想も書きたいと思うので、『神曲』についてもいつか書きたいと思います。
とにかく、観る前に読んでいた本にも影響を受けて評価を下げてしまった残念な映画でした。