観る前にストーリーは少し確認しておいたんですけど、ストーリーに絡む人物が19人もいると書いていたので、寸前まで観るか迷いました。

人の名前と顔が覚えられないので、登場人物が多い映画が苦手なもので。

けど、レビューなどを見ると評判がいいし、サブスク配信もいつ終わるか分からないし、自分にはこういうハートフルな映画は合わないと思っていたんですけど、『ホリデイ』が意外と楽しめたのも後押しになりましたね。

時期的にクリスマスというのもあって。

気分が暗くなるサスペンスやミステリーが好きなんですが、これからは明るい映画も観てバランスを取ろうと思っています 笑


予想通り、登場人物の多さに混乱してしまいました。

「この人とこの人、兄弟だったっけ?」「この人とこの人、知り合いだったっけ?」って何回もなりました。

やっぱり19人は多すぎじゃないですかね?

最後に学校でクリスマス公演会みたいなものが開かれるんですけど、僕はそこに19人全員集まって「あぁここで全員が繋がるんだ」ってなると思ってました。

けど、違いましたね。

半分も来てたかな?

それなら、メインになる登場人物をもう少し減らした方がよかったです。

この映画が描きたかったのは、恋人とか夫婦とか親子とか、様々な愛のカタチだと思います。

それにしてもこれだけの人数はいらない気がしました。

特に、モテるためにアメリカに行った男と、アダルトビデオみたいなものを撮影していたら実際に付き合うようになったエピソードはなんであるのか分かりませんでした。

これだけのエピソードをいっぺんに詰め込まずに、2〜3本の映画に分けてくれた方がよかったですね。


ラストシーンもあれでよかったんでしょうか。

空港では様々な出会い、再会のドラマがあるんですよ、みたいな終わり方。

2時間以上かけて空港のCM観せられたのかと思いました。

最後に、映画のストーリーに全く関係がなかった恋人や家族と思われる人たちが空港で抱き合うシーンがたくさん出てきます。

あれは役者さんの演技なのか本物なのか分かりませんが、あれが余計にCMっぽくしてしまいましたね。

この映画が言いたかったのは「ロンドンの空港はいろいろな出会いや再会があるいいところだよ!」ってことだったんでしょうか。

あのラストカットがいいものには思えませんでしたね。


ミスター・ビーンの俳優さんが出てましたね。

妻と一緒に買い物に来たおじさんが、妻がいない間に不倫相手にプレゼントを買ってそれをラッピングしてもらうシーンは笑ってしまいました。

あぁいうドリフのコントのような笑いは世界共通なんでしょうね。

けど、空港で男の子が搭乗口を突破しようとしていたシーンは、あれはこの人がサポートしましたよね?

お父さんにアイコンタクト送っているように見えましたもん。

ふだんはなんてない人でも、こういうさりげないサポートができる人っていいですよね。

笑ったところで言うと、自分の秘書をしてくれていた女の子にプロポーズをしようと家に行くけどバイトでいなくて、そのバイト先に向かうと女の子の家族・親戚や周りの人がついてくるのもおかしかったです。

ことあるごとに、その女の子がポルトガル人だと言うことを言っていたので、あれはそういう国民性を皮肉った笑いなんでしょうか。

そのへんが分かればもっと笑えたかもしれませんね。

それで言うと、言葉使いだとか笑いの取り方とか、自分が思っていたよりちょっとダーティーな感じでした。

ヌード・シーンもありましたし。

正統派のポップなラブ・ストーリーを想像していたので、ちょっとその期待の裏切られ方は悪くなかったかな。


やっぱりこういう映画は合わないな、というのが全体的な感想です。

いろいろな映画で言ってますけど、観た人々を幸せな気分にできるいい映画なのは分かるんですけどね。

やはり、登場人物が多くて、無駄なストーリーが多く、まとまりに欠けたのが合わなかった原因でしょう。

いっそのこと、ロンドンの街中に大量のカエルでも降ってくれたらもうメチャクチャすぎて笑えたかもしれませんが、それは別の映画の話でしたね 笑