実は観ていなかった名作を観てみたシリーズです。

少し前にテレビ放映していたものを録画していたので観てみました。


もうこの時代の作品に古臭いというのは野暮なんであまり言いませんが、E.Tの見た目は最後まで受け付けませんでした。

観ているうちに可愛くなるというレビューも何件か見ましたが、僕は無理でしたね。

当時のこういう着ぐるみみたいなものを作る技術だとこの辺が限界なんでしょうね。

第一印象はあまりよくなくても、その後の振る舞いとかでかわいく見えるかなと思いましたけど、最後まで無理でした。

今だとCGとかでパッと見は気持ち悪いけど、だんだん可愛く見えてくる絶妙なラインのキャラクターデザインができるんでしょうけどね。

ただ、このへんはアメリカ人より日本人の方が上手いと思うので、リメイクするなら日本人がデザインした方がいいですね。


これだけ有名な作品なので作中のいろいろなシーンが話題になりますけど、よく言われる指同士を合わせるシーンが本編にはないことは確認しました 笑

けど、似たようなシーンはありましたね。

僕はE.Tが生まれた星で「僕たちは友だちです」って合図みたいなものと思ってましたけど、子どもの指の怪我を治療しているところだったんですね。

E.Tと子どもの絆を深める重要なシーンなので「そんなシーンはない」と言うのはちょっともったいない気がしました。

あと、E.Tを乗せて走っていた自転車が宙に浮くシーンは出るのが意外と早かったですね。

僕はラスト近くのシーンだと思っていたので「えぇ、もう?」ってなりました。

そのせいかラストでも自転車が浮いたときもあまりインパクトがなかったですね。

この作品の中でも最もインパクトがある名シーンだと思うので、初見の人に優しくするなら、ラストだけにするか、ポスターみたいな広告からこのシーンを除いた方がいいんじゃないでしょうか。


意外と暗示的なシーンがありましたね。

スピルバーグ監督はあんまりそういうのしないのかな、と思ってました。

こういう作品ではストレートにエンターテイメントに走る監督なのかな、と。

『シンドラーのリスト』みたいな作品だとあってもおかしくはないですけど。
この作品で言うと、カエルの解剖の授業でカエルを逃がすシーンがそうだったのかな、と。
E.Tが見つかったら実験のため解剖されることを思って、カエルがかわいそうになったから逃がしたのかなぁと思いました。
そういう全ての生物に対する慈悲を持つ心の成長みたいなものが描かれたシーンだったように感じました。

それにしても、お嬢様っぽい女の子の足元をカエルが大量に跳ねるシーンはシュールでしたね。

こういうシュールな絵もスピルバーグ撮るんだな、と思いました。

ストーリーがシンプルな分、ちょっと細かいところも観れたのは収穫でした。