お客になる人「あの…、ロサンゼルスか周辺で家を買いたいんですけど…」
リアルター「そうですか。ローン会社はどれくらい貸してくれますか?」
こんにちは、ファンダンゴです。
本日は一歩先に進み、お金 のお話です。
上に書きました会話は、リアルター(不動産会社の人)と、問い合わせた顧客との会話の始まりです。
ん? これが始まり
…そうなんですよね。お客はすでにあちこち歩きまわって好みの地域を決めたり、どんなタイプの家が欲しいと考えているかもしれません。でもアメリカで家を買うという行動の本質の一つは
ホームローンを組む
ということなのです。
家を買いたいとなったら、まずはローン会社を探します。ローン会社に仕事、職種、勤続年数、年収、クレジットスコア、などなどの書類を提出します。ローン会社はその資料に基づいて、いくらその顧客に貸せるかの書類を作成します。ローンの見積もり金額を出してもらうこの手続きを「プレ・アプルーバル」と言います。
この金額を持ってリアルターさんに会うわけです。
実際のところ、家が買えるかどうかはローンが降りるかどうかで決まるのです。
常に世界中の不動産投資家の注目を集めているように、アメリカの不動産は活気があります。もちろん、一昔前と比べて色々と規制がかかっているというか…。
サブプライムローンの問題がありましたね。あれ以来、ローンの審査は次第に厳しくなっていったそうです。
一般的なローン査定のポイントは検索してみるとわかります。例えばこんなサイトとか、こんなのとか。
1)通常のローン会社は、借主の月々のローンの返済額が月収の28〜44%以上になることを望まない。借主のクレジットスコアがとても良い場合は例外もある。
確かに、月収の半分もローンの支払いに消えるとなると、ストレスがたまりますね。
2)ダウンペイメント(頭金)は家の値段の20%以上。30%くらい入れるのが好まれるようです。
3)収入の証明は、少なくとも2年間、同じ会社から得られること。W-2による証明が好まれる。W-2とはタックス書類のうち、フルタイムやパートタイムで「常勤」の形態で働いているときに使うものです。ギャンブルやロッタリー(宝くじ)、失業保険による収入は認められない、とあります。
…本当に審査は厳しいですね。
どうしてこんなに厳しいの?
アメリカでは借主が 破産して しまったら、家を手放すことになってます。その家を競売にかけて、売上金からローン会社は資金を回収します。…ローン会社にとってもリスキーなのです。
それに普通、最初にローンを組んだローン会社は、そのローンを他のローン会社に売ります その時に「キレイなローン」であることが重要なのです。怪しげな 借主に貸し付けたローンでは、他のローン会社が買わないんです
こんな風に、アメリカの不動産が活気があるということは、それだけきっちりとシステム化されているということです。
家の売買があると、そこにローン会社が絡む、
家を貸す時にはホーム・マネージメント会社が絡む、
ホーム・マネージメント会社は腕利きの庭師、掃除人、電気工事人、インテリア作業者、配管工の連絡先を持っている必要がある…。
不動産業界はこれらの人々を交えた大きな産業なのですね。
…本日の写真は、乾燥に強い植物が彩りよく見事に植えられらたお庭です。オレンジカウンティ にはぴったりですね。