ロサンゼルス北東部、坂の中腹の小さな2BD1BT(2ベッドルーム+1バスルーム)の家を売り払って引っ越したい、と思った理由を昨日は、1)から5)まであげました。
書いた後で考えると、実はさらに二つの重要な大きな理由がありました。これは、もしもLAに家を買うなら、あるいはしばらく住むだけの場合でも重要なことなので書いておきます。
この写真は、家から外に出て、敷地内の木の階段をトコトコと上がっていった上のところです。椅子とテーブルを置いて、下界を眺めるのは結構好きでしたが…
さて、引越ししたくなった理由の…
6)坂の上の家には、下からの騒音がダイレクトにやってきます
2013年にこの家を買った時に書いたブログを読み返すと…
何とまあ、お間抜けだったことでしょう。
「ようやくアパートのルームレント暮らしから逃れ、隣室の騒音や束縛から逃れられる」
…なんてことを書いてました。
実際は物理学の法則だか何だか、音は空気を伝わってストレートにやってくるのです。
空間には遮るものがないのでモロに響くのです。
家のある周辺は割といい環境だったのですが、下の方の地域は違います。
週末ともなると陽気なラテン系の音楽が奏でられ、夜遅くまでパーティで騒いでいる模様…
そんなのってあるかよ と言いたいところでしたが…
買った時のお値段はLAにしてはお手頃なものだったのです。
というか、私が手に入れることのできる範囲だからこうなったわけで、安かろう悪かろう身分相応と言えるものでした。
さらなる理由
7)家を降りたところのすぐ目の前の家の住人がミュージシャンだった…。
「売れない」ミュージシャンだったか何だかなのです。
スタジオ付きの自宅に住めるわけでもなし、Duplex(これはいずれ説明する予定です)、つまり二軒隣合わせになった長屋のような家に住んでいる人です。
たまに楽器を鳴らしたり、バンド仲間らしいのが一緒にやってきてその人の裏庭で練習をし始める…。
あらあら、私が家を買ったのは騒音に悩まされず、隣近所に気兼ねしないことだったのに…と、ゾッとしました。
でもまあ、時々のことだったのでだんだん慣れてきてましたけど。
…しかし数ヶ月前にその人には大きなセッションの契約が入ったらしく、連日のように練習につぐ練習…。
その時に私の頭の中で何かがピキッと盛大な音を立てました。
これはアカン…。
これが結局、”Last straw"となりました。
つまり「ロバさんの背中にどんどん荷物を積んでいって、もう耐えられないところまできていて、そこにほんのわずかな麦わらを乗せた途端にロバさんがバタッと倒れる」っていうあれになったようです。
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というわけで、五年間住んでいる間はまあまあ楽しい生活でした。
しかし、たまたま金銭的な問題、たまたま音がうるさい時期にあたり…、その時に大きな決心をしたのです。
正確に何月何日だったのかな、覚えてません。
それって今思えば「何とか記念日」とすべき日だったかもしれません
ちなみに音に関しては、私の知っている人々はみんな「そんなの許容範囲だよ」と言います。
そうなのかもしれません。
でもまあ、何が大切なことかは人によりけりですからね。
では次からは「家を売る」活動について書いて行きます。