時間軸のミッシングリンクだっていう話。
阿部和童、伊坂幸太郎合作
『キャプテン・サンダーボルト』
を、読みました。
東京大空襲の夜、東北の蔵王に墜落したB29。突然公開中止になった特撮ヒーロー映画。化学兵器を駆使し、迫り来るテロリスト。
偶然の再会を果たした幼なじみ相葉、井ノ原は、運命に翻弄されながら、嫌がおうなくその渦中へと引きずりこまれる。。。
必死にそれらの共通点を探す二人。タイムリミットは刻々と迫っていた。
世界と自分の命を懸けて、ひた走る彼らの導き出した答えとは。
好きですね~、この類いは♪
どちらかと言えば、
伊坂さん寄りな作品ですが、
合作ならではの味わいもあり。
時間軸の異なる三つの出来事が、
一つのキーワードで結ばれる、
ミッシングリンク。
それだけではなく、
グラスホッパーやマリアビートルのような、ひりつく心理戦と空気感。
ハードカバーでしたが、
一気読みしてしまいましたよ。
誰も知らない、
誰も見てない、
だけど、必要とされてる。
そういうことって、
実はものすごく沢山あって。
別に誰のためでもない、
自分の何気ない行いが、
実は誰かのためになっている。
そんなことはなかなかなくて。
やろうやろうとするほどに、
何だか上手くいかない。
そういうことの方が、
きっと多いわけだ。
それはある意味で、
欲なんだと思うわけです。
誰しもが、
当たり前に思うことの方が、
実はとてつもないことなのかもしれない。
確率が低いからとか、
出現率云々とか、
それは、あくまでも数字の話で。
現実に起こることを見れば、
どんなに信用性が高かろうが、
外れちゃうときはハズレるし。
上手くいくときはあっさりいく。
頑張らなくても、
地球は回るし、日は昇る。
思いは強すぎると、
それは拘りってやつになって、
しこりみたいに固まってしまう。
逆に、
一か八かなんて方が、
案外すんなりいっちゃう場合も、
ままあるわけですね。
つまるとこ、
結局『奇跡』って、
そんな感じなんじゃないかなって。
誰も気にも止めないし、
讃えてくれるわけでもないけど。
それでも、
誰かの何かが、
きっと、今のこの瞬間を、
作ってくれてるんじゃないのかなって。
そうすれば、
世の中の全てがさ、
たまらなく楽しくなるじゃない。