予想を上回る結果だった。
先程まで紙一重だった攻撃も、ある程度余裕をもって躱せるほどに。
そして、見えてくれば自ずと隙も分かる。
息つく暇を与えない中にも、それぞれのクセが見え隠れする。
反撃に出た。
連携を崩し、一対一をつくる。
二人の個々の能力としても確かに高いものがあるが、恐らく一番厄介のは、そのチーム力である。
読み通り、少しずつではあるが形勢を逆転しつつあった。
今まで乱れることのなかった呼吸も、僅かだが荒くなっている。
勝機と見たら、息つく間を与えるな。というのが、アルバロから教わった速攻の極意だ。
今がその瞬間だと感じた。一気呵成に攻め続ける。
二人組は完全に機能しなくなり、やがてその時は訪れた。。。
小さい方に、後ろ回し蹴りがクリーンヒットし、背後にいた大柄の方に激突した。
二人はその場に崩れ、同時にバーハルトが手を打ち鳴らした。
『ふむ、そこまでだ。』
僕も相当に疲弊していたので、その場に腰を下ろした。
体の内側から、ジワジワと闘いの後の高揚が広がっていく。
修業の成果を実感しながら、天井を見上げて余韻に浸っていると、倒れていた二人組が体を起こした。
『あ~、イテテテテ。ったく、手加減を知らないんだからよ~。ってか、バーハルト様っちも、人が悪いぜ。完全に練習台じゃねぇか、俺っちたち。。。』