古典部シリーズ | 楽々主義

楽々主義

徒然なる日々

ささやかだなっていう話☆

米澤穂信さんの『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』『遠まわりする雛』
を読んだ。

「やらなくていいことなら、やらない。やらなければならないことなら、手短に。」
この省エネをモットーとする折木奉太郎は、神山高校の古典部部員。
そんな彼の身の回りで起きる、様々な“事件”
それは、部長の千反田えるによって持ち込まれる、日常のちょっとした謎たち。。。
青春の1ページを彩る、ささやかな非日常の数々。

何かほっとしてしまうね。笑

殺人の起きない、もっと言えば、
どうでもいい出来事を、
自然にミステリーとして、
面白くしている点に魅力を感じる。

血生臭さの一切ナイ、
軽やかなテイストは、
読んでいて楽だ!!笑

とはいえ、
そこは米澤穂信♪

ささやかな謎、
ちょっとした非日常の中にも、
スパイスの効いた文章と、
推理欲くすぐる内容。

設定の現実味と、
起きる事件との、
混ざり具合いが偏りなくて、
どこか気持ちがいい☆

シリーズものだけに、
登場人物の細やかな描写や、
その確立された個性が、
きちんと読み物としての基盤にある。

時系列がバラバラだったり、
以前に出てきた人が違う話に登場する辺りも、
そういう意味では面白い。

事件の重さがさほどでないのに、
推理の過程がしっかり構成され、
順序立ててあるから、
ミステリーとしても、
なかなかどうして、侮れない。

たまには、
こうした形のも悪くないね♪

大風呂敷を広げ、
大きなトリック、謎、叙述やテクニックを組まず、
“ありそうでなさそう”なのが、
地に足の着いた、安心感のある小説になっている。

ライトに、それでいて楽しく、
ささやかながらにも、
ちゃんと“読める”物語。

何気に好きなシリーズだな!!