抜け道だなっていう話☆
我孫子武丸さんの『0の殺人』
を読みました。
資産家の老婆、藤田カツの誕生日を祝うささやかなパーティーが開かれた。
集まったのは三人の近親者と、医者に弁護士、家事手伝い。
慎ましやかなお祝いの席のはずが、毒殺事件が起きる。
容疑者は明確であり、事件はあっさり終わるかに思えたのだが、
数日後、容疑者が不審な転落死を遂げ、さらに関係者がもう一人、飛行機の墜落事故で行方不明に。
ついには藤田カツまでもが、強盗によって殺された。
速水警部補は、推理マニアの弟と妹とともに、事件解決に乗り出す。
これはまた、新しい!!
物語の冒頭
“作者からの注意”
と題して、
この事件の容疑者たち4人がリスト公開されるのだ。
なんとまぁ、ムチャクチャか。笑
なめられたもんだ、
こんなもん、解けるに決まってる。
と、思っていましたが(>o<)笑
まぁ進む程に、
この4人が容疑者とは思えない展開になっていくんですよ!!
いくつかの事件が、
連続して起きるワケなんですが、
これがまぁ不可解。
と言うか、謎。
繋がりは見えるようで見えず、
独立してるようでもあり、
連続性をも感じさせる。
最大のポイントは、
現実に起こる全てに、
理屈をつけられるワケじゃなく、
理由や説明があるとは限らないということ。
しかも、
それをきちんと、論理的帰結として、描くところがスゲー☆
たんなる偶然ではなく、
蓋然性というか、
起こるべくして起きた、
そんなイメージ!!
読み終えた後に、
なるほど“0”の意味を知る。
それぞれのキャラクターが、
事件にしっかりと、
エッセンスとして生きていて、
その辺りにも、上手さを感じる。
小気味良いやり取り、
全体の軽めの空気感に、
本格推理の見事なタッグ!!