
石持浅海さんの『月の扉』を読んだヨ



いや~。。。
実に、後味が哀愁漂う甘美さに包まれた作品でした

ある団体に所属する三人の人物が起こした、航空機ハイジャック事件。
その要求は、逮捕された団体の長、石嶺を22時半までに、連れて来ること。
そして、その間に発生した、予期せぬ一つの事件。
犯人たちの意図するもの、もう一つの事件の真相とは…
石持さんの作品の人物たちは、いつも“純粋さ”が際立つ

そして、それに対する壁として、現実とのギャップがある。
それが、純粋さを狂気へと駆り立てる…
人間と世界との関係性が、深く鋭利に刻まれるからこそ、
物語背景にある、どこか浮き世と離れた設定にも、自然と引き込まれていく。。。
幻想と現実の曖昧な場所、そこに表れる人の性。
『水の迷宮』と同じく、テーマがそのまま世界観


今回で言えば、月。
月の光り。
それは優しく包むようで、時に妖しくすらあり、だからこそ、魅入られ、惹きつけられる…
青白い、朧げな明かりには、不思議な力や伝説が語られる。
クローズドサークル・ミステリー、密室事件、時間制限、幻想的世界観、、、
これだけの要素を、曇りも淀みもなく、文章として描き上げるってスゴいわ


読み進めると言うより、ぐいぐい引っ張ってくれる感じ

一気読みでした

さぁて、ゴールデンウイークは読書に励み、イメージ膨らませて、ブランド活動に精を出します


