俯いて宙を見つめたままの私。
誰も言葉を発しない診察室の
沈黙を破いたのはDr.ツンデレだった。
「よっ」
へ?![]()
「よっ、かったなぁー⤴️」
(棒読み)
想定外の音に驚いて
俯いたまま、固まる。
![]()
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彼は続けた。
「よかったですね!ねっ?」
「卵巣、取りたくないって言うてたもんねっ?」
「卵巣、取らなくていいですよっ」
「子宮だけで、いいんですよっ」
ゆっくりと顔を上げて
Dr.ツンデレを見上げると
マスクの上の目は
まだ
泣き出しそうな
子供の目のままだった。
「よっかったなぁぁ〜」
(また棒読み)
(またよ強め)
まだ…言う。
あんた、泣きそうな目
してるよ?
で…
なんだ?
この
とってつけたような
コントじみた
体当たりの
励ましは?
しかも、
「ヨカッタナー」
棒読みだぜ?
あははははははーーーー![]()
大爆笑したかった。
けれども
Dr.ツンデレの
優しさが心に沁みすぎて
笑えなかった。
Myヒーロー
Dr.ツンデレは
逸材だ。
Dr.ツンデレを返上して
Dr.イツザイ
Dr.masterpiece
と、してみてはいかがだろうか。
彼の理路整然とした口調もあって
時には💢となることもあったけれども
こうして接していると
心根の良さがよくわかる![]()
心が
ふわっと軽くなった![]()
この人が
主治医でよかった![]()
この人に
辿り着けてよかった![]()
心の底から、そう思った![]()
しかし、
そんな思いを抱きつつも
言葉では
ウンともスンとも言わない![]()
マスク越しの私の顔は![]()
感情が読み取りづらかったのだろう![]()
Dr.ツンデレは
少しバツが悪そうな顔をした。
続く。