あの頃の私のような人へ。
「がん」を宣告されると、思考は止まる
間違いない。経験済み。
しかし、これだけはお伝えしておく。
パニくっていたとしても
入院する病院の
個室料金は調べておけ！
入院中に個室か、相部屋か。
入院前の診察室。
「部屋はどうしますか？個室がいいですか？」
はっ！しまった！
個室っていくらだ？調べるの忘れた！
個室って1泊おいくら万円でしたっけ？と聞きたかったが、なぜか躊躇して聞けなかった。
診察室で医師にお金の話をするのは、気恥ずかしい気がした。
この時の私は「高額医療費制度」を知らず、毎日、がんの病状と治療サーチ、一人で凌ぐ知恵サーチに必死で、漠然と「2回の手術＆入院だと3割負担でも60万～70万くらいかかるんだろうな。痛いな～」などと勝手に思いこんでいた。
よって、
私がブルジョワならば
選択肢は無用「個室」一点
しかし、私はブルジョワではない
などと、思っていた。
えーと、個室を希望したら個室に入れるんですかね？
※核心の質問ができずアフォ質問。
「んー。部屋割りを決めるのは病棟の看護師さんなんで、僕には何の権限もないんで。
個室を希望と言われても、重病の人のほうが優先されるんで」
どうしようかな…（お幾ら万円？）
個室に…しましょうかね？
夜、寝れないかも、だし。
※歯切れの悪い回答
「（寝れなければ）眠剤飲んだらいい」
みんざい？
「睡眠薬」
はぁ。じゃ、個室…で。
（睡眠薬はイヤ。お幾ら万円なんだろ？）
先生、後でやっぱり相部屋に変更！とか
できるんですかね？てへ
「…繰り返しますけど、
僕には何の権限もないんで。
希望としては伺います。
ただ、んー、なんか、
個室がいいとか言うてたなー、って
独り言呟く、みたいになりますけど」
どうしよっかな、個室…？う…
「・・・・」
※この辺りで、Dr.ツンデレ、コイツは個室料金を鼻水をかむような感覚で払えるレベルのブルジョワではないらしい、とお気づきになった様子。
「手術の夜はナースステーションの隣の監査室で寝る」
あ、そしたら、3泊４日のうち、1泊は一人部屋みたいなもんか。
（心の声）
あ。じゃ、相部屋で。
「総室ですね」
はい。
※病気の時に一人だと気が滅入りそうだし
人がいるほうが明るい気分でいれそうだし
👆
病の専門家と無駄なやり取り
個室料金さえ知っていれば
このような無駄な遣り取りは省略し、
専門家である医師とは病状と治療に絞って、
意義深い会話ができますよ
そして、私は
後に
個室にすりゃよかったよ！
と後悔をするのである。
※後日書く。