同じ病状でも、病院によってデキる治療が違います。ウチでは開腹手術しかできません。
なによ、それ?
行った病院の都合(?)で、腹を切らんでもエエ病状で、腹を切られるってなに?
落ちぶれた武士でも納得せんぞ。
国民皆保険の闇か?(知らんけど)
丸椅子からすくっと立ち上がったか否かは覚えていないが「先生、セカンドオピニオンを受けたいと思います」てな宣言をしたことは覚えている。
宣言はしてみたものの、どこに行けばよいのかは、未だ分からないままである。
ここまで決死のGoogleサーチをしてきたが、功を奏せず、I have No idea.
とはいえ、
腹切りせずに済むのなら、腹腔鏡手術ができる病院を探しに三千里の旅にだって出るぜ、ベイベ。
そのくらいの覚悟で言い放つ
「セカンドオピニオンを受けたいです」
腹が括れないまま、腹を切られるなんて、
いやなのよ
ああ、でしたら、資料はあげますから。
でも、あと一回はここに来てもらいますよ。検査資料を渡しますから。
手術は必要ですからね。標準治療ですから。
「標準治療」って、また、言うか。
わかっとるわい。
どこにいくのか?と、問われたか否かは覚えていない。「今から探します」とか何とか、返答したような記憶があるが定かではない。
●●(大学病院)だったら紹介できますよ。
あ、ジモティおススメの大学病院の名前が出た
「え?!ほんとですか?!」
セカンドオピニオンはね、保険が効かないから高いですよ。何万円もします。
まず⚫︎⚫︎大学病院に行ったらいいと思いますね。
そこでも納得できなければ、セカンドオピニオンを受けたらどうですか?
「私の後輩がいてね、時々、ここに手術をしに来ますから。今度、来た時に腹腔鏡手術ができるのか聞いておきます。病院によって違いますからね。」
「あ、ありがとうございます」
(ええ奴やん、アンタ)
「えーと、今度いつ、来るんかな?
あ、明日、来るわ」
「わ」
(うひっ。私はやっぱり運がいい)
「●●先生と言ってね、私の後輩で今、大学病院にいます。信頼できる医師ですから」
「はぁ。(また、男性医師か・・・)」
「明日、腹腔鏡手術ができるかどうか確認してお電話しますから。腹腔鏡手術ができたら⚫︎⚫︎大学病院に行きますねっ?!」
「は、い。」
(ハイしか返答はないような質問の仕方だねぇ)
「治療は必要ですよっ」
「は、い」
一先ず、次に行く先が見つかり、安堵した
腹腔鏡手術ができかもしれない(できるはずだ!)
今の私には、選択肢がない。
タンタンの言う通り、大学病院へ行き、それで納得できんのじゃーとなれば、他を当たるしかない。ドクターショッピングにならないようにだけ、心がけよう。
とは言え…
まさか自分が医師に向かって「セカンドオピニオン」を宣言するような日がくるとは思いもしなかった。
「セカンドオピニオンへ行く」と告げることは、目の前にいる医師に「アナタを信用していない」と言っているような気分になり、心苦しくもあった。
目を見て話してくれないけど、配慮に欠いた(?)物言いもするけれど、決して悪い人ではないと思う。
これまで、
自分の人生の時間を勉強と臨床に捧げてきたであろう人に、できればそんな事は言いたくない
が、しかし、だ。
腹を切りたくないんじゃーーーっ
ってことで仕方ない。
プライドを傷つけたならば、ごめん🙏
今夜、布団の中で一人泣いてくれ、タンタン🙏
話はまとまり、タンタンの最後の診察?
最後の最後に彼は私に顔を向けて、言った。
この段階で
見つかるなんて
運がイイとしか・・
ふはっ
・・・もしかして
喜んでくれてるの?
ありがとうね…