ふぁんしふりぃ~ -35ページ目

ふぁんしふりぃ~

大好きな乙女ゲーについて、マイペースにレポと言うより、攻略や感想を書いてます。
絶賛誤字脱字注意報発令中です! 

諦めて完レポ

A 大丈夫です
B ありがとうございます (40)
C 頑丈ですから

A 降ろしてください
B みんな見てますよ (40)
C 恥ずかしいですよ

A 今日は楽しかったです
B こんなところに……
C ありがとうございました (80)

JADEのライブに向けて、私はスタジオで練習に励む日々を送っていた。

(本番まであと1週間。頑張るしかない!)

休憩中に気合いを入れていると、携帯電話にメールが入る。
見ると夏樹さんからだった。

夏樹 『今日リハが終わったら迎えに行くから』

(夏樹さんが迎えに来てくれる……)

携帯画面を眺めながら、思わず顔がにやけてしまう。

「って、ダメダメ!レッスンに集中しないと!」

(ありがとうございます、っと)

返信を打つと、私は再びレッスンを始めた。

鬼塚 「そこ!音が外れてる!何回言ったらわかるんだ!」

「はいっ!すみません!もう一度お願いします!」

鬼塚先生のラストスパートのしごきにもめげず、私はレッスンを続けた。
そして鬼塚先生が返った後も、1人レッスンを続ける。

「~♪」

1曲歌い終えた、その時だった。

突然、後ろから拍手が聞こえて私は驚きながら振り返る。

そこには夏樹さんが立っていた。

夏樹 「いつまで経っても下に降りてこないから来ちゃった」

「あ!す、すみません!もうこんな時間だったんですね……」

時計を見て慌てて謝罪する。

夏樹 「いや、俺は大丈夫だけど……○○ちゃん、大丈夫?」

「えっと……
心配してくれてありがとうございます」

夏樹 「お礼はいいよ。それより自分を気遣って」

夏樹さんは心配そうに私を見た。

夏樹 「気合いが入っちゃうのは分かるけど、ほどほどにね?」

「分かりました。でもあともう少しだけ……ダメでしょうか?」

夏樹 「うーん……
    じゃあ、あともう少しだけね」

「ありがとうございます!」

私は張り切って練習を再開しようとした。

そしてふと気づく。

「あ、でも夏樹さんが遅くなっちゃう……
夏樹さん、せっかく迎えに来てくれたのに申し訳ないんですけど、先に帰ってもらった方がいいのかも……」

もごもごと口ごもると、夏樹さんがふわりと笑った。

夏樹 「少しだけ見ていってもいい?」

そう言われてしまうと、何も言えなくなってしまう。

「はい」

私はコクリと頷いた。

そしてこきゅを整えると歌い始める。

(あれ……何だかいつもと違う……
何だろう……夏樹さんが見てると思うと、胸を張って自信をもって歌えるというか……)

夏樹さんがいる安心感からか、私はいつもより上手く歌う事が出来ていた。
1曲歌い終えると、私はじっと夏樹さんを見つめてしまう。

夏樹 「あ、もしかして……邪魔だった?」

「い、いえ!」

私は慌てて否定する。

「その逆で……夏樹さんに見られてると、いつもより上手くできるような気がして……」

夏樹 「え……」

一瞬、夏樹さんはものすごく驚いたような表情を浮かべた。
だけどすぐいつものように、にこりと微笑む。

夏樹 「……そう言ってもらえると嬉しいよ」

「もう一度歌ってみてもいいですか?今の感覚を覚えたくて……」

夏樹 「もちろん。何度でも」

「ありがとうございます!」

私はお礼を言うと、再び歌い始めた。
それから私は何度も何度も繰り返し歌い続ける。

(だいぶ掴めてきたかも)

手ごたえを感じていると、夏樹さんの姿が消えていることに気づいた。

(あれ?帰っちゃったのかな……)

急に寂しさを感じてしまう。
仕方ないと思いながらも、夏樹さんの存在を改めて思い知らされる。

「こんなんじゃダメだよね……」

ふと俯きかけたその時だった。

夏樹 「何がダメなの?」

帰ったと思った夏樹さんが姿を現す。

「夏樹さん!帰ったんじゃ……」

夏樹 「これ買いに行ってただけだよ」

夏樹さんは私に、ペットボトルに入ったミネラルウォーターを差し出した。

夏樹 「水分補給は大事だからね」

「ありがとう……ございます……」

私は夏樹さんからミネラルウォーターを受け取る。

(そういえば、水分補給の事忘れてた……)

夏樹さんのさり気ない気配りに胸がじんと熱くなっていく。
同時に、もっと頑張ろうというパワーが湧いてくるのを感じていた。

「夏樹さん、もう一度聴いてください!」

夏樹 「うん、聴くよ。何度でも……」何度でも…… 勘違いしちゃうから~

その後、私は何時間も練習を続けた。
夏樹さんもリハがあって疲れているはずなのに、ずっと私に付き合ってくれる。

(私はきっと、夏樹さんの優しさに甘えてる…… 
でも今だけは……) 
今だけは……とか言ってもこんなに優しくされちゃあさ~。罪な男なっちゃん

私は夏樹さんの視線を力に、ひたすら練習を続けていた。

そして迎えた初ライブ当日。

(ど、どうしよう……すごく緊張してきちゃったんだけど……)

ライブが始まる直前になると、私の緊張はマックスになっていた。
ステージ袖で人という字を3回飲んでは深呼吸を繰り返す。

(ぜ、全然ダメだ……
こうなったら……)

「イッチニ、サンッシ……」

動けば落ち着くかと思い、私はラジオ体操を始めた。

(少しは落ち着いたかな……)

ラジオ体操を終えると、夏樹さんが私の前に現れる。

夏樹 「……なんか、すごい元気な声が聞こえてきたんだけど、体操でもしてたの?」

夏樹さんは明らかに笑いを堪えている様子だった。

(聞こえてたんだ……)

恥ずかしくてかっと顔が赤くなってしまう。

「いえ、あの、その……」

動揺していると、夏樹さんがふわりと微笑んだ。

夏樹 「大丈夫。今日までいっぱい頑張って来たんだから」

「そ、そそそうですよね……」

(うわっ……全然ダメだ……)

自分でもわかるくらい声が震えている。
袖からチラリと客席を見ると、そこには数えきれないくらいの人の数。

(み、見なきゃ良かった……)

手までブルブル震えだしてしまう。
すると夏樹さんが私の手を取った。

「!」

夏樹 「大丈夫」

夏樹さんはそれだけ言うと、私の震えている手をぎゅっと握ってくれる。
ただそれだけで、手の震えがピタリと止まった。

「ありがとうございます。もう大丈夫です」

まだ緊張は残るけど、不思議なほど落ち着いている。

(夏樹さんがいてくれれば大丈夫)

「それじゃあ、行ってきます!」

夏樹 「頑張って」

夏樹さんに背中を押され、私はまだ幕が降りたままのステージに立った。
中央で立ち止まると、すーっと息を吸い込む。
夏樹さんが何時間も練習に付き合ってくれた日の事を思い出す。

(大丈夫……私は歌える……)

音楽が流れると同時に幕が開き始めると、拍手と歓声が聞こえた。
チラリと袖を見ると、夏樹さんが私を見つめながら優しく微笑んでくれている。

幕が開いてイントロが終わると、私は力の限り歌い始めた。

(すごい……みんな一緒に歌ってくれてる!)

それだけで勇気が湧いてくる。
みんなは楽しそうに踊り、静かだった会場は大歓声に包まれていく。
いつの間にか緊張は吹き飛んでしまった。

(ライブで歌うってこんなに楽しかったんだ!)

会場と一体となる感覚が、私を興奮させる。


「ありがとうございましたっ!」

歌い終えて完全燃焼した私は、観客に手を振りながらステージの袖へと駆けて行った。

ステージ袖で待っていてくれた夏樹さんの笑顔を見た途端、私はへなへなとその場にへたり込んでしまう。

「あー……緊張した……」

夏樹 「お疲れ様」

夏樹さんはそう言うなり、私をひょいっと抱き上げた。

「えっ……」

(な、何で突然お姫様抱っこ!?)

「な、夏樹さんっ…… みんな見てますよ」

夏樹 「だから?」

夏樹さんは短く言うと、スタッフや出演者が大注目する中、スタスタと歩き出した。

(うわ……どうしよう……きっと私、顔真っ赤だ……)

ただでさえステージが終わってドキドキしているのに、より一層ドキドキしてしまう。
だけど夏樹さんの力強い腕に運ばれていると、次第にふわふわと夢を見ているような気分になってくる。

(やっぱり私、夏樹さんが好き……)

夏樹さんの腕の中で、改めて自覚してしまう。

(たとえかなわない想いでも……)

やがて、夏樹さんは私をそっと椅子の上に降ろした。

夏樹 「よくできました」

夏樹さんは笑いながら私の頭をわしゃわしゃと撫でまわす。

「きゃっ!な、夏樹さん……ちょっと……」

私の髪がぐしゃぐしゃになるまで撫でまわすと、夏樹さんは満足したように微笑んだ。
まるで愛犬を撫でまわすムツゴロウさんのようですなー(笑)
夏樹 「すごいかっこ良かった。ゆっくり休んで」

「は、はい……」

唖然とする私を残して、夏樹さんは去っていく。ほんとこんな事されたら勘違いしちゃうっつの

(な、何だったの……?)

私はドキドキする胸を押さえながら、夏樹さんの背中を見つめていた。

しばらく休んでいると、山田さんが現れた。

山田 「もう大丈夫か?」

「あ、はい」

山田 「もうすぐJADEの出番だ。観に行くぞ」

「はいっ」

私は山田さんの言葉を聞いて、慌てて立ち上がった。

関係者席に着くと、ちょうどJADEのライブが始まった。
冬馬さんの力強いドラムの音が響き、秋羅さんの地を這うようなベース音が轟く。
神堂さんの伸びのあるボーカルの隣では、夏樹さんが自由自在にギターを操り、k例な音色を弾き出している。

(やっぱりかっこいいな……それに、すごく楽しそう
いつもの夏樹さんも好きだけど、ステージ上の夏樹さんも好き……)

間奏に入ると、夏樹さんのギターソロが響く。

(少しでも、ステージの上の夏樹さんに近づきたい)

耳をつんざくような歓声に包まれている夏樹さんを見つめながら、私は強く思った。

ライブは大成功に終わった。
そして今、私はライブの打ち上げ会場にいた。

(つ、疲れた……それに暑い……)

山田さんに連れまわされ、いろんなアーティストや関係者に挨拶に回った私は、火照った体を冷まそうと庭に出る。

「あ、夏樹さん」

そこには夏樹さんがいた。

「今日はありがとうございました」

夏樹 「こちらこそありがとう。お蔭で盛り上がったよ」

「そんな……私は夏樹さんに助けられてばかりで……」

夏樹 「初めてのライブでしょ?誰でも最初は緊張するよ」

夏樹さんは優しく微笑んでくれる。

「夏樹さんも緊張したんですか?」

夏樹 「それはもちろん……」

夏樹さんがすっと私の耳元に顔を近付けた。

夏樹 「内緒だけど……コード間違えたりしたしね」

囁かれてドキッとしたものの、その言葉に安心してしまう。

「夏樹さんでもそんな事があったんですね」

夏樹 「そう。だから○○ちゃんは上出来だと思うよ」

夏樹さんは私に最高の褒め言葉をくれた。

夏樹 「ともかく、初ライブおめでとう。そしてお疲れ様」

夏樹さんは持っていたグラスを前に出す。

「お疲れ様です」

私はそのグラスに、自分の持っていたグラスをカチンと合わせた。

「やっぱり私、夏樹さんが見てくれていると、気持ちよく歌えるような気がします」

夏樹 「○○ちゃん、かなりノッてたよね」

「そ、そうですか?」

今更ながら恥ずかしくなってしまう。

夏樹 「でも、熱くていいステージだったよ」

「JADEのステージもすごかったですよ。夏樹さんのソロなんて、鳥肌が立ちましたもん」

夏樹 「ありがとう」

夏樹さんはにこりと笑った。
そしてグラスのお酒を一口飲むと、ポツリと呟く。

夏樹 「俺も同じなのかもしれない……」

「え?」

夏樹 「いや……○○ちゃんにあんないいステージされちゃったら、黙っていられないと言うか…… 闘争心に火がついちゃったかな?」

「ええっ!?本当ですか?」

夏樹 「さぁ……どうだとうね」

夏樹さんはクスッと笑った。

夏樹 「今日もたくさんの人が来てくれたけど……
    いつかはもっと、大きな会場でやってみたいんだ……」

酔っているせいか、夏樹さんはいつもより饒舌だった。
その目はまるで少年のようにキラキラと輝いている。

夏樹 「……ワールドワイドなステージで、国境もなにもなくて……
    人種も越えて盛り上がれたら最高だよね」

私は夏樹さんの隣で、うんうんと頷きながら話を聞いていた。

夏樹 「あ、ごめん……なんかいっぱい話しちゃったかも」

夏樹さんはちょっとだけ恥ずかしそうに笑う。

「いえ……夏樹さんがこうやって話してくれて、私は嬉しいです」

私も夏樹さんに釣られるように照れ笑いを浮かべた。

○○のはにかんだ笑みを見つめながら、夏樹は感じていた。
○○が相手だと話が勝手に口から飛び出し、自分がすごく自然体でいられることに。

(もしかして……いや、もしかしなくても俺は○○ちゃんに惹かれ始めているのかもしれない……)

夏樹は春に言われたことをふっと思い出す。

『もう自分を苦しめる必要はない』 春はそう言った。

(もう二度と……そう思っていた……今日までは
 でももう、前に進む時なのかもしれない……)

隣で無邪気に笑う○○を見つめながら、夏樹はそう決意し始めていた。
おー、これでなっちゃん一歩を踏み出す事が出来るか!?

夏樹さんはギターのこと、ステージのこと、夢のこと……色んな話をしてくれた。

夏樹 「こんな話、笑っちゃう?」

「まさか。私は応援してます。夏樹さんの夢」

夏樹 「ありがとう」

「いえ……」

(こうやって話してると、夏樹さんとの距離が近くなったようで嬉しいな……)

私たちは、打ち上げが終わるまで2人で話し続けたのだった。


アバターミッション アクアブルードレス ラブダイヤ15

Message Ver.B 解放

ようやく新しいスマホちゃんに慣れてきた私♪
Sランクでクリア~!ヾ(@°▽°@)ノ