2004.11.20(土)マチネ
主なキャスト:エンジニア・・・橋本さとし/クリス・・・井上芳雄/キム・・・新妻聖子/ジョン・・・今井清隆
         トゥイ・・・戸井勝海/エレン・・・ANZA/ジジ・・・平澤由美/タム・・・足立和優


☆座席1階N列41番

本日は、さとし&井上仲良しコンビの楽です。(そしてさとし&新妻トークショーコンビも楽です。)


まず、井上クリス。
まだ少し高音がきつそうな気もしますが、なんか、太くてたくましい声だし、よく伸びてるし、「こういう声質になったのか?」と思いそうになってきました(笑)
実際の井上さんの喉の状況はどうなんでしょう・・・?
あと、以前には無かった(気づかなかった?)仕草や演技が増えてる気がするのは気のせいでしょうか…(^^;)
妙に気になったのは、ジジと№66の人がいちゃいちゃ→口論になった時、立ったまま最初からその様子を見てました。
その表情が空しさのあまり呆然としてるような感じでした。
そしてジジと№66の人がトラブると、エンジニアに「トラブってるぞ」という仕草をして教えてました。これって前からだったのでしょうか?
「ウエディング」では、閉めたドアにそのまま両手をついたままで、その後姿がいかにも「嬉しすぎてにやけてしまって顔を戻してる」風な(?)感じでふっと笑ってしまいました。
キムを真似して両手を合わせて手を動かしてる時はやり方も言葉も分からず、不安な表情で(?)ぎこちない様がなんだかかわいかったです。
そして、靴履き(笑)今日は早すぎです(^^;)体を起こしてからほんのちょっとだけ不自然な間が出来てしまいました。(心の中で「座ってないで、はようキムを助けなさいって。」と突っ込んでしまいました^^;)
あ、あと「愛を売りに~」「だめだ!」で新妻キムを抱き締めてたのは初めてみました。(他のキムは前からありましたが。)
「神よ何故?」でも後半の「告白」でもそうですが、常にその仕草や表情からその時のクリスの思いが伝わるようで、ふっと嬉しくなったり、切なくなったりします。
告白のシーンではやっぱりうるうるきてしまいます。
「何もかもだ!」とジョンに向かっていうシーン、今井ジョンの腕をぎゅっと掴んで言ってたのは初めてみました。(石井ジョンにだけなのかと思ってました。)
「ジョン、戻ろうぜ分かるだろ♪」と去ろうとして(ドリームランド)、更に「帰ろう!」と声がはっきり聞こり、歌以外の台詞(「はっ?」とか「なんで?」とか)がはっきり聞こえてくる事も多く、仕草も熱く、一生懸命生きている魅力的な井上クリスでした。


新妻キム。いろいろと芝居を変えてきてたように感じました。
まず、「苦しみはいや 繰り返すなら~」と歌ってクリスから去ろうとしたキムが、クリスに両手を掴まれたシーン。
しばらくの間クリスを観ず、ずっと横を向いたままでした。
「クラブにいます・・・」でやっと恐る恐るクリスを見上げてました。
2幕の「キムの悪夢」でトゥイが「あの晩奴は消えた~」と歌うと、胸震えていた新妻キムはそのままよろっとその場に倒れそうになり、それを井上クリスががしっと掴まえて「さあ!キム。行こう!」となってました。
結構、気に入りました(^o^)
あと、ちょっと前からやってますが「ジューヴァイヴェイ~」とトゥイの前で3年前を思い出すように歌うシーン(「クークープリンセス」)では、仏壇に手を合わせて歌ってます。
その必死さや一途な感じ、歌には何度か泣きそうになりました。(静かに歌う所のビブラートはやっぱり・・・ですが。)
井上クリスとの組合せも最初の頃より自然な感じが出てきて、よくなってると思いました。
ただ、やっぱり衣装は綺麗に着てください(笑)←悪夢のあと。
着る過程で両手を見つめたり、喜びのお芝居はよいのですが、その分着替えが間に合ってなくて、脇が締まってなかったり、アオザイの前の部分がよれているのは私は気になるんです・・・。
どうしてかというと、クリスにもらった大切な服を身につけてこれからクリスに会いに行く、神聖なシーンだと私は思うから。
それだけは、いつも残念(>_<)


さとしエンジニア。
1幕終わって、今までの中で初めて「声、ちょっと疲れ気味?」と感じました。ちょっとだけ。気のせいか、と思う位微妙でしたけど。でも、2幕終わったら気のせいか、と思えましたが(笑)
相変わらずコネタも押さえ気味。(ドリームランドの「ありがたいけどちょっとのれない♪」(クリス)で、「もったいない!」と井上クリスの足に自分の股間を押しつけた位でしょうか、増えたの(笑))
あ、ちなみに「ドリームランド」に入る前にエンジニアはアロハの襟を上に出すのですが、さとしエンジニアはタイミングを失い襟はひっこんだままでした。
クリスとキムを引き合わせた後、そのお盆で自分の顔を隠して小刻みに後ずさりする姿はお茶目で調子よくってさとしエンジニアらしかったです。
3年後のシーンで、キムを見つけてこいとトゥイに言われ、トゥイの後ろに立つさとしエンジニア。その時の表情が、他のエンジニアと印象が違うので、いつも心に残ってます。
他では「ちっ、えらそーに!みてろよ!」とか「ばーか!」みたいなトゥイに対して挑戦的な態度が多かったのですが、さとしエンジニアは違ってました。
うまく言えないのですが、「これはチャンスだ!何がなんでも見つけ出して生き延びてやる!」って私には感じられたんです。
思わぬ展開にちょっと興奮しているような・・・。気のせいかなあ。
「生き延びたけりゃ」では、「米をシコシコ・・・」と歌うシーンで上手に移動するのですが、「なぜ生まれた!」と悔しそうに部屋の壁を叩き、そのままワンフレーズだけ壁にもたれながら歌ってました。初めて観る仕草でした。ちょっと切なくなりました。
「憧れの国へ~」と悔しさ、欲望を歌いびしっと決めたさとしエンジニア、が、その後の「アメーリカッアメーリカッ♪」のお手手るんるんの振りとその軽さに、思わずずるっ、って感じに(笑)分かっているのに笑ってしまいました。
そして、「生き延びたけりゃ~」でまたかっこよさ全開!と思いきや、「あれっ?!ビザがない~」ですからねえ。
ちなみに、キムが逃げ込んで来た時、さとしエンジニアはまだスーツを着たままでした。一瞬脱ぎ忘れたのかと思った^^;
そして、タムを抱えるシーン、無造作にタムを横に抱えるので、タムの手はだらーんと\(-o-)/状態に。
特に足立タムは結構されるがままなので、その人形のようなされっぱなし具合がおかしいです。

バンコクのシーンの出だしのシーンも定番になり、客席からはいつにもまして熱い拍手が。
ただ、私の前のお客さんで何人かいたのですが、両手を挙げて拍手するのは止めてくださいね。視界に入って邪魔ですから。

ちなみに、丸いグラサンに帽子、縦縞の服きてるアンサンブルさん(誰?)、いつもはナイフらしきものをさとしエンジニアに向けて脅しといて、その刃物?で髪をとかしてたたのですが(組違い?かも。)今日はさかんに「アチョー!」とポーズをとってさとしエンジニアに対抗?していました。
今日のバンコクでのアンサンブルさん達は妙にはしゃいでいたように思いました。ちょっとやりすぎのような気も・・・。
出だしからかなりウケていて、正直客席の緊張感が切れそうな感もあったのですが、「難民たちこき使う」の一瞬見せた悔しそうな、陰な表情がなんだかぐっと引き戻してくれたような気がしました。
そうそう、「しりたいこと彼女に聞く」とさとしエンジニアのお尻を叩く今井ジョン。お尻を押さえて「尻って。」と呟くさとしエンジニア。ちょっと笑っちゃいました。
夢が近づいてきた、と、もう浮かれまくってるさとしエンジニア。本当に楽しげです。
そして、「アメドリ」。
出だしの「真実」にやっぱり切なくなって、じわじわきてしまいました。「ヤンキー 奴らはおいらの兄弟・・・」と切なそうに自分の体を抱きしめるその姿が特に・・・。
その後については、ちょっとだけ気合が入りすぎてる感があったのですが、それ以上に煌びやかな世界に浮かれて踊っているさとしエンジニアが本当に幸せそうで、それが逆にすごく可哀想に感じてなりませんでした。

ラストの、呆然とした一夜で夢が破れたさとしエンジニアの表情がいつも印象的です。


そして、カーテンコール。
さとしさんのお辞儀がすごい気合で(?)両手はグーになったままでした。表情もすごい引き締まってて。あまりの勢いに他のキャストの誰かがびっくりして笑ってたような・・・。
そして、握った手を離す時。さとし&井上仲良しコンビの恒例(?)、ぐっ!と握り直した後に、お互いをびしっと指差す仕草、今日は完璧!もう嬉しくなっちゃいました。
もう、これが観られないんだなあ・・・。
「うれしい・・・さびしい・・・」ですよ。(1年前を思い出す~。)
その後のカテコで、盛んに新妻さんや、井上さんと抱きあうさとしさん。(新妻さんの場合、どちらかというと新妻さんから飛び込んでました。)
それだけでも胸が熱くなるのに、私の願い叶って(謎)井上さんが、さとしさんをお姫様抱っこ(笑)
そのままくるくる必死に(?)回転してました!大爆笑です。井上さん、ようがんばったのう・・・。
そして別のカテコでは、なんと新妻さんがさとしさんをお姫様抱っこ・・・しようとしますが無理なわけで(笑)そのままさとしさんは崩れてました^^;
もう、大盛り上がりのカーテンコール。客席も盛り上がってました。
本当に胸が熱くなって、胸いっぱいで、寂しくもあるのでした。