2004.11.6(土)ソワレ
主なキャスト:エンジニア・・・橋本さとし/クリス・・・石井一孝/キム・・・新妻聖子/ジョン・・・岡幸二郎
         トゥイ・・・戸井勝海/エレン・・・ANZA/ジジ・・・杵鞭麻衣/タム・・・畠山紫音


☆座席1階A列43番

初めて、エンジニアで泣きました。自分でもびっくりです。

1幕から、なんだかこれまでのさとしエンジニアと違って「笑」の部分が薄く、すごく引き締まってるなと思ってたんです。
表情からも仕草からも、歌からも。
明るくユーモラスな部分がありながらも(そうやって世渡りしてきたのかな。でも、この部分があるのがさとしエンジニアの魅力だと思います)ふっと見せる彼の欲望。
ボロボロになって捨てられた子犬みたいに震えてるけど、心の中は変わらない。ギラッとその欲望が顔を出す。
すごくかっこいい。惹かれる。1幕終わって単純にドキドキしてました。
あ、 一瞬ひやっとしました。
さとしエンジニア、「革命の時生き延びたけりゃ♪」で「赤旗見れば胸はるけど~♪」。
はっ?(*_*)
そして、続けて「赤旗見れば胸はるけど~♪」
・・・驚かせないでください、さとしさん^^;


そして、2幕。
バンコクのシーンは面白かったです!このシーンは面白いのありだと私は思ってますので・・・。(いや、面白くないといや!位の気持ちです^^;)
そういえば、余談ですが、小原オーナーとのやり取り、またNEWver.が。
「今日もいっぱいですが」(さとしエンジニア)
「そっちの客は満杯でもこっちはガラガラだ!」(小原オーナー)
小原オーナー、楽しんでませんか・・・^^;
「くーっ!」と悔し泣きしながらも右往左往しておかしいやら、情けないやら。
それにしても、「マッサージも~たまらないぜ~」と客を招き入れるワンフレーズだけ、なぜか志村けんさんみたいな声になってるんですけど・・・(笑)そのまま「怒っちゃやーよっ!」とか言いそうな声(笑)


で、戻ります。
アメドリ。
「俺はおふくろの客引きでした・・・」
その表情と歌を聞いた瞬間、私は思わずじわっと涙が出てきたんです。
自分で自分がびっくりでした。
それからは、さとしエンジニアが笑う度、ふざけた仕草をする度、哀しくて、泣けてきました。
そして「アメドリ」ダンサーズ(?)が、笑顔できらびやかでキレのいい踊りを魅せてくれます。
それが眩いほど、それが消えた後、また切なくなって。
さとしエンジニアがお札にキスをして決めた瞬間、また涙が出てきて。
場面が変わり、クリス達がやってきて、慌ててそのお札をしまって「いつものさとしエンジニア」の笑顔に戻って下手に消えていく。
その姿を観ながらしばらく必死に涙をこらえてました。
あ、「アメドリ」のスモークが流れてきたのですが、少し甘い香りのような気も・・・不思議な感覚でいました。

正直、初めての感覚でした。もう、胸がいっぱいです。
後ろの席の方々にも伝わってくれてれば嬉しいなあ。


あ、あと。久々の岡ジョンでした。
相変わらず冷静沈着なジョンでしたが、すごく説得力がありました。
(ドリームランドは、他の人を追っかけてたせいか?そんなに砕けた印象はありませんでした)
石井クリスの表情からも、岡ジョンを慕って信頼してるのが伝わってきましたし。
ブイ・ドイ、以前は正直、説得力を感じなかったのですが、すごくよかったです。
以前は、すごく冷たく事務的な印象を受けたのですが、それもあまりなかったです。
(今井ジョンがかなりあったかいジョンなので対照的ですが、岡ジョンタイプもありだと思いました。)
石井クリスとの組み合わせもしっくりきました。;

そういえば、戸井トゥイが撃たれた瞬間、それを見上げた紫音タムの「あっ」と口を丸く開けた表情が妙に印象的でした。
紫音タムはちょくちょく目の前の大人を見上げてることがあります。エンジニアとか。


そして、饗庭さんチェックの巻。(←勝手にコーナーにしてる?)
「ドリームランド」では最初は下手にいますが、すぐに上手に移動しています。
キムが「17歳で初めて~」と歌ってるとき真正面に座って見上げてたり、№66の人が雄たけびを上げてるとその横で「お前かよ~」とか言ってます。
「3年後」のダンスでは、ドラゴンダンサーズの後ろで(下手から数えて2列目の一番前)すごくキレのいい、迫力ある饗庭さんのダンスを観てじわっと涙が出てきました。気合の入ったいい表情をしてるんです。
「ブイドイ」が終わった後に下手からグレーのスーツにピンクのネクタイをして現れる饗庭さん。とてもよく似合ってました。
「バンコク」の旅行客では、何か丸いもの(?)を買ってました(笑)レモンみたいな形の。(手にすっぽり収まってました)ホントにいつも違う・・・。
そして「アメドリ」。爽やかな笑顔でこれまたキレのいいダンスを魅せてくれます。このダンスが華やかであればあるほど、消えた後のエンジニアの哀しさが増してきていい相乗効果だな、と。
正直、ダンスでここまで感動して泣いたのは初めてでした。
饗庭さんに限らず、アンサンブルの皆さんがひとつになっていいものを作るからこそ、それに守り立てられてプリンシバルが生きる。それを実感したのも「ミス・サイゴン」が初めてでした。

さとしさんが以前キューブのインタビューでおしゃってたこと、改めて実感です。