なるほど。

普通級も含めて4校の見学を終えて

普通級にするか支援級にするか

迷う気持ちがよくわかった。


まず大前提として、

こういう診断がついてる人は支援級、とか、

知能検査で何点以下は支援級、とか、

そういう一律の明確な基準はない。

状況を見て支援級を勧められることはあっても

最終的には各家庭の希望が尊重される

とのことなので

希望を出すことができる。

(希望が通るかどうかは自治体にもよるのかも?)


だからこそ迷う!


①入学まで時間がある中で

決めなければいけない。

入学時どこまで成長してるかまだわからない。

通ってみてどうなるか、やってみないとわからない。



② 今だけでなく

将来も考えなければいけない。

支援級の科目授業は国語、算数、実技のみ。

あとは自立のための活動。

ということは、支援級からスタートした場合

普通級への転籍は

制度としては出来るけどかなりハードル高い。

うちの自治体では前例がない。


交流級(普通級のこと)の授業を受けるにも制約があり

文科省からの通達?により

支援級の子は週の半分以上は

支援級にいなければならないらしい。

(もっとフレキシブルな方が

支援級→普通級への転籍も実現しやすそう…。)


ちなみにうちの自治体の情緒級では

一部の授業を交流級で受けている子は

授業全体の1〜2割を交流級で受けているとのこと。

週の半分以上交流級で授業受けられる子ならば

最初から普通級を選択しているのかな?



③支援級の先生が

絶対に専門家とは限らない。

支援級の教員は普通の教員免許があれば勤務可能。

主任教諭などは特別支援学校教諭の免許を

持っているかもしれないけれど、

担任は普通の教員免許+研修のみの場合もあり。

それ自体は、研修も受けているわけだし

教育に関してはプロだし、良いとして、

やる気のある無しに差がある気がする。


というのも最近は

教員勤務10年以内に複数年支援級担任を経験

することを目指すように

文科省から言われているらしく。

自分の意志で支援級を担任するわけではないと

中にはやりたくない人もいる可能性がある。

支援級での経験が普通級でも役立つと考えて

積極的に経験される先生もいるかもしれないが

生徒は先生を選べない。


…とまあ迷う理由はざっとこんな感じ。

うちの場合就学相談まであと一年あるので

その頃の息子の様子次第ではありますが

判断難しそうです。


6歳なんて

まだこの先どんな能力がどれくらい伸びるか

未知数じゃないですか?

6歳までの発達が順調な子の方が

その先も順調に伸びる確率が高い

というのはあるかもしれないけれども、

高学年、中学生、高校生になってから

成績がぐんと伸びた子、

小さいうちはのんびり屋でも

いつの間にかしっかり者になる子、

暴れん坊だったけど落ち着く子、

周りにいました。


支援級を選択して

少人数できめ細やかに見てもらうことで

伸びる力もある。

支援級を選択したからこそ

自信がついて明るくなった、

問題行動が減った、

結果的に親のメンタルも安定した…

そういう話も聞いた。

実際支援級でイキイキと過ごす子ども達も見た。

支援級には支援級の良さがあることもわかってる。


だからこそ思う。

一度支援級に行ったら普通級にはもう行けない、

というのは酷ではないか…。

(これはうちの自治体だけ?

他だと転籍の実績もあるのかな?)




そして。

説明会だけではわからないこともあって

自分で少し検索してみたら…


教職員へのアンケート結果をまとめたサイトに

特別支援学校の教員の意見として

「教師になる子が育つ環境を

インクルーシブにするほうが、

ずっと自然で効果的だと思います。」

とありました。

ああ、こう思っている人がいてくれるんだ、と

とても心強かったです。


同じクラスに支援が必要な子がいれば

その子を助けようとする子が出てくるし

そういう子を見て影響される子もいる。

接し方を自然と身につけていける。

大人より子どもの方がよっぽど柔軟に

あれしてみようか?こうしてみようか?って

アイデア出せます。

(大人は、責任取れないから…危ないから…って

守りに入るからね…。)


もちろんきれいごとばかりではない。

助けようと思うあまり

頑張りすぎて疲れる子がいるかもしれない。

意地悪したり悪口を言ったり

差別的な子も出てくるかもしれない。

そういった問題を見過ごさず向き合って

どうしたら良いかみんなで考えることもまた

真に必要な授業。


道徳でわざわざテキスト使わなくたって

クラスで実際に起きている問題に目を向ければ

それが1番子どもにも伝わりやすい。


でも扱い方を間違えると

傷つく子も出てくる可能性があるし、

限られた授業時間内に

それを課題として取り上げることも難しいし、

多分今の教育現場でそういうチャレンジをするのは

ハードルが高いんだろうなー。


ただ、だからと言って分断していると

いつまでも相互理解は難しいままなのでは?

とも思うのです。


そんなこと言ったって

息子の就学までに急に制度変わるわけないし

どちらか選ばなきゃいけない時がくるんですよね。

(こういう意見って少数派だろうから

時間かけたところで変わらないんだろうな…。

変わるとしたら海外に引っ張られて…かな。)


いろんなことをぐるぐる考える日々です。