前回↓前置きが長くなりすぎましたが、



発達支援センターから小学校の見学を勧められて

見に行ってみました。




先に整理しておくと、見学したい学校は四校。


まずうちの学区のA小学校。

支援教室というのがあります。

普通級に通いながら

週に何回か?一回だけなのか?

1時間〜何時間か、その子に応じた時間

通級するかたちで利用できるのが支援教室。


通級では主に

コミュニケーションについて学ぶようです。

学習面のフォローではないとのこと。

なので知的な遅れが無いことが前提なのかな?





そして、本来の学区ではないけれど

通える範囲内にある小学校三校。



1つは情緒級という

気持ちの切り替えやコミュニケーションなどの

課題を抱える子のための支援級があるB小学校。



あとの2つは

身辺自立はしているが知的障害の子

を受け入れている支援級のあるC小、D小。

(自治体が知的障害という表現をしているので

それをそのまま使っています)


普通級のように学習指導要領を全て完了することを

目標とするのではなく

一人ひとりについて個別支援計画を立てて

設定した目標を達成すべく取り組むようです。




以上の四校を見学したいと思っています。

まずは一番早く見学会・説明会を実施していた

D小に行ってきました!




教室は一階。保健室の隣。

と、もう少し奥まった所にも教室がありました。


授業内容によって学年別の時間もあれば

音楽は1〜3年、4〜6年で分かれているだけで

学年を超えて楽しそうに交流していました。

(毎年必ずそうというわけではなく

状況に応じてどう分けるか決めているようです)


学年別の授業の中でも

取り組むプリントが各自で違うなど

個人のレベルに合わせて変えている部分もあります。

学年全員で取り組む課題を用意している

授業もあったので、

メンバーのレベル差によっても

何が最適か考えられているのだろうと思いました。


必要に応じて別室で個別指導する時間も

あるようでした。


少人数に複数の先生がつくため目が行き届くし

一人ひとりの特性に合わせて見守っていて

決して怒鳴ったり厳しく叱責したりしない

療育的対応をされていました。


まず第一印象、

え?知的障害がある子達なの?

って疑問に思うぐらいしっかりしていました。

身辺自立していることが条件、というだけあり

みんな一定の基準をクリアしているからか

自分の子ども時代普通にクラスにいたな〜

っていう子達でした。


不安になりやすいお子さんもいるようでしたが

明るく元気なお調子者もいました。笑

それぞれ個性があって

でもそれを誰もとやかく言わず

それぞれがのびのびと過ごせる環境に見えました。


机に向かうばかりでなく

声を出したり体を動かす取り組みも交えて

飽きない工夫をされているようにも感じました。


また、

給食の時間は普通級より長い時間を確保している、

お箸を使えない子は

スプーンフォークを使用可、

1人でトイレができることが条件だけど

大便は先生が拭いてあげることも可、

とも言っていました。


見学の後に簡単な説明会もあり

普通級との交流、

他校の支援級との交流もあることがわかりました。




一方…

その学校の普通級の一年生クラスを覗いたら

厳しそうな先生が

「できました!」と言った子に対して

「できましたは言わなくていいです!」と

冷たくピシャリと言っていたり、

(社会に出たら完了報告マストだよ…

悪いことしたわけじゃないんだから

そんな言い方しなくても…)


その後みんなの前で1人の子を叱る場面もあり。

まだ一年生だよ…

もうちょっと優しい言い方でも良いじゃん…

って思いました…。




支援級なら先生が変わっても

基本姿勢は療育的な対応、というのは

普遍だと思うのですが、

普通級だと先生のタイプによって

結構クラスの雰囲気が違いそうな気がしました。


逆に支援級は少人数ゆえに

生徒のキャラクターや関係性によって

クラスの雰囲気が変わりそうです。




私、以前療育についての気持ちを書いた時、

普通の保育にも療育的な考え方を

取り入れたら良いのでは?と書いたのですが、

その思いが蘇りました。

小学校教育も、たまたまだったかもしれませんが

この日見た限りでは

支援級の方が断然楽しそう!

子どものイキイキ度が違う!

楽しむ、ってとても大事なこと。


そもそも授業って生き物というか、

目の前の子どもからの反応によって

こちらも対応を考える、

生徒と先生のコミュニケーションによって

つくっていくものだと思うので。

目の前の子どもたちに何を伝えたいか?

何を考えて欲しいか?

それができているか。

こちらの想いが届いているか。

子どもたちの表情、反応はどうか。

楽しんでいるか。

目の前の子どものための授業なのだから

子どもが、そして自分も、楽しめる授業が理想!




すみません、語りすぎかもしれませんが、

学校が楽しいか楽しくないかって

子ども時代かなり重要じゃないですか。

先生が楽しい授業をしてくれたら

毎日ワクワクできると思いませんか?!


そういう意味で、

支援級って各自のレベルに合わせて

最適な内容や方法で

柔軟にカリキュラムを組んで、

複数人の先生でフォローし合って、

子どもが楽しめる授業をしてくれる。

理想的なクラスだなぁと思いました。


ただ、ネックは…

学習指導要領が終わらないとなると、

中学校以降どうするの?

ずっと配慮が必要ってこと?

って、先のことが不安になるっていう点ですよね。


子の自立を考えて、

できることなら普通級に入れたい…

と思うのもまた親心ですね。


途中から力が伸びてきた場合

後からでも取り戻せるものなのかな?

小さい頃は勉強が苦手でも

目標ができた途端にメキメキと成績が上がる子って

たくさんいるから

小1時点の能力だけでそこを判断するのって

難しいような。。。




うちはまだ年中の学年なので

悩む時間が少しあります。

今の時点で小学校見学を開始したことにより

どういう所が伸びてくれば

普通級を検討できそうか?という目安というのか、

感覚的にですが知ることができたのは

収穫だったなと思っています。


そもそも選択できる立ち場になれない可能性も

ありますが、

知っておけることは知っておきたい。


次は、A小学校へ行った話です!

普通級だからって厳しいばかりではない、

楽しい授業に出会うことになりますルンルン