勉強は、できないよりはできたほうがいい、っていう価値観というか前提って、、、

親子間のコミュニケーションにも先生と生徒のコミュニケーションにも、どうしてもすれ違いを生んでしまうよなぁ~と切ない今日この頃です。


こんばんは。

高校1年生の気持ちを代弁する家庭教師水田富美子です。



あくまでも私が関わってきた生徒の場合の話なので、特殊な例かもしれませんが。


たとえば、英語のテスト範囲が現在完了なら、子どもは、教科書の現在完了の問題を解けるようになりたいのです。


学校で使っていない問題集で、現在完了の単元の問題を解いて、イチから現在完了の意味や用法を整理したいのではありません。


それは、先生の好みであって、現在完了を根本から理解すれば、教科書の問題くらい解けるというのは、先生の理屈でしかないのです。


もちろん一理あるのは百も承知ですが。というより、本当は、100%正しいのですが。


それでも、生徒の不安に寄り添ってあげるなら、限られた時間なら、教科書の問題を解く時間を子どもに与えてあげたいと思うのです。


これは、いい点を取らせてあげたいという意図なのか、子どもに本人に納得のいくテスト勉強をさせてあげたいという意図なのかの違いでもあるのかもしれません。



数学も同じです。


反復試行の確率がテスト範囲なら、チャート式でその範囲の問題を全部解けるようになれば、テストでどんな問題が出ても対応できるというのは、先生の理屈です。


もちろん本来はそうなのでしょう。私もそう思います。


でも、子どもは、そう思っているとはかぎりません。

類題を解くよりも、授業で解いた問題を10回繰り返し解くほうが安心してテストに臨める子もいるということなのかもしれません。



大学入試ならまだしも、定期テストに限っていえば、大は小を兼ねるとは言い難いのかもしれません。


本当に点数の取れる勉強は、大は小を兼ねるやり方です。

参考書や問題集を使って、根本理解を促し、類題で演習を重ねる。



でも、子どもがそれを求めていないとしたら?


結果がどうなろうと、自分で、あーテスト範囲の勉強したな!と実感できて、安心してテストに臨めるために目の前の問題だけを解きたいと思っていたら?



まずは、その望みを満たしてあげることって大切なんじゃないかと思います。