【3/12】感染するかもしれないし、しないかもしれないし【新型コロナ】 | ファミリアペットクリニックからのお知らせです【Fujiスーパー向かい】

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横浜市旭区と保土ヶ谷区の区境にある動物病院です。
Fujiスーパーの向かいです。
地域一番の小さな動物病院ですが、一生懸命やっています。

「ペットの犬に低レベルの新型コロナウイルス感染症がみられた」とする香港政府の発表がありました。

このニュースについては、もう皆さん知っている方も多いと思います。

 

 新型コロナウイルス感染者の家庭で飼育されていた犬から同ウイルスの弱陽性反応が出ました。このことについて当初、日本獣医師会は、「犬にウイルスが感染し、犬の体内で増殖して排出されたと確認されてはいません」とする見解を発表しました。

 その後、ペットの犬の検査を繰り返した結果、新型コロナウイルスの低レベルの感染があったと示唆する所見がみられ、人から犬にコロナウイルスが感染したと思われるとする発表を行いました。

 

 日本獣医師会といたしましては、現時点では感染サイクルの主体は人ですが、感染した人と濃厚接触のあったペット動物への感染の可能性は否定できないと考えます。

 したがって新型コロナウイルス陽性となった飼い主と接触のあった犬については、飼い主と同様に人や犬等の接触を避け、仮に臨床症状が認められた場合には、かかりつけの獣医師とも電話相談のうえ、国立感染症研究所獣医科学部に問い合わせてください。

(国立感染症研究所獣医科学部℡03-4582-2750)

 いずれにいたしましても、現時点では。飼い主がしっかりした感染防御の対応をとることが、ご自身のペット動物を感染から守るためにも、最も重要だと考えます。

令和2年3月5日

公益社団法人 日本獣医師会

 

 当院にも問い合わせが多数あります。

 やはり当初は感染に否定的な見解を示していましたが、のちに発表されたものに関しては衝撃を受けました。

 しかし、日本でペットに感染を起こすのは飼い主以外にありえないと思います。ペットが飼い主の元を離れ、一人で散歩しているのであれば、感染し家に持ち込む、またよそへ感染を広げるなんてことも考えられるのかもしれませんが。となると猫を外飼いしている家庭はどうなのか?可能性はあるのかもしれませんね。まだ、猫について調べてた報告もないのでわかりませんが。今回の病気だからというわけではなく、猫は室内飼育が推奨されています。

 

 また、日本語の難しいところで「感染の可能性は否定できない」、これは「感染の可能性がある」という意味ではないというのを理解してください。感染するかもしれないし、しないかもしれない。でもするかもしれないから飼い主はしっかりした感染防御の対応をしましょう。

 

 【ペットに感染するかもしれないから、ペットにもマスクをしなければならないか?】そんな必要ありません。

 【ペットに感染するかもしれないから、散歩を自粛なければならないか?】そんな必要ありません。

 

 【ちょっと風邪気味だけど散歩は日課だから。】それは自粛して散歩は他の人に頼んでください。ペットに感染させるよりも他人に感染させてしまいます。

 

 手洗い、うがいをしっかり。体調が悪いと感じたらむやみに外出しない。

 それだけで、新型コロナは怖い病気ではないと思っています。