Mark-Almond Ⅱ
Mark-Almond
1.The Sausalito Bay Suite
~The Bridge~The Bay
~Solitude~Friends
2.Journey Through New England
~One Way Sunday~Sunset
~Ballad Of A Man
Jon Mark
G, Bass
Johnny Almond
Sax, Flute
Tommy Eyre
Key
Roger Sutton
Bass, G
Danny Richmond
Dr
Producer
Tommy LiPuma
Engineer
Bruce Botnick
[1972]
ジョン・メイオールのバンドでジョニー・アーモンドと意気投合したジョン・マークは、メイオールのアルバムでこれからやりたい事のテストをやってしまい、その流れでジョニー・アーモンドとの双頭バンド、マーク=アーモンドを結成してしまいます。メイオールの「やりたいようにやりなっ」と言う部分は流石です。
ジョニー・アーモンドのお陰で、頭の中でモヤモヤとしていた音楽にも一つの方向が見えてきたジョン・マークは、その方向を確固としたものにする為にジャズ界の大御所チャーリー・ミンガスのバンドで10年活躍していたドラムのダニー・リッチモンドをメンバーに加入させ、2ndアルバムをレコーディングします。ジャケットを見ればわかるように、ダニー・リッチモンドは正式にバンド・メンバーとしての加入でした。
元々ジョニー・アーモンドがジャズ畑の人ですしマークもジョニーもミンガスのセッションに参加した事が有るので、ダニー・リッチモンドへも意志は上手く伝えられたのでしょう。彼らの方向は1枚目よりも確実に安定しだします。
それに安心したのか彼らのレーベルの持ち主トミー・リピューマは自ら彼らをプロデュースをする事になります。
私はこの2ndは彼らの初期のアルバムの中でもっとも確固とした方向性の上で作られたように感じます。ロック界では相当高い評価を得ていたジョンのギタリストとしての経験やフォークで得た資質とアーモンド、リッチモンドの持つジャズやブルースの経験や技術と融合し、拡散していた前作よりもトータル的なイメージがアルバム全体を覆い何かを生み出す予感が漂っています。
ジョン・マークはあくまでもフォークの人でした。スウィングする事が出来ません。しかし牧歌的というのか英国的なフォークの香りを多少ですが希薄にする事ができました。それらの微妙なバランスがこのアルバムの特徴だと思います。中途半端な位置に立つ危うさが魅力だと言うMark-Almondの不思議なカラーが形になりだしています。
実は二人ともロックを意識していなかったのでは?そんな風に感じてしまいます。私が勝手にロックと言う部分に価値観を見出そうとし過ぎているのではと思い出しています。
もしかしたらこのアルバムの魅力は、軸となるべき音楽が希薄なせいなのかも知れません。ロックとしての楽しさに包まれだした3枚目と比べるとそう思えてくるアルバムです。
また、この時点で彼らと会社とは考える未来へのビジョンに差が有ったようです。組曲風ですが片面1曲ずつの全2曲(笑)。何とかOne Way Sundayをシングルカット(全米94位)しましたが、トミー・リピューマは、もう少し売りやすい曲を入れて欲しかったと思います。もう少しロック的な味わいも求められたのかも知れません。
会社とお互いの意見は折り合わず、このアルバムを製作後彼らにお引取り願う事になります。彼らの自信とは裏腹に業界は彼らの方向を良しとはしなかったのです。一つの方向性を見出し何を自分達が求めているのかわかりだした途端に終わってしまいました。勿論、本当に終わったわけでは有りませんけど(笑)。
Mark=Almond Ⅱ
Mark=Almond
マーク=アーモンド
マーク=アーモンド(2)