ラジオがメディアの主流だった時代が有る。 | ここから見に来て。[旧Quem tudo quer, tudo perde.]

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ここは音楽のBlogでした。実際には節操無く何でも有りましたが、アメブロと相性が悪いようなので、他に書く事にしました。出来ればそちらを、よろしくお願いします。


Jasmine

残念ながらEarth, Wind And Fireの1stは聴いた事が無いので正確な事は言えませんが、2ndと3rdを聴くと中々面白いものが見えてくる気がします。また、今回は曲の長さに少し注目しながら書いてみようかと思います。

今のようにメディアが多様になり長時間が当たり前になった時代では考えられませんが、昔はプラスチックの円盤に直接刻み込むところから始まっていた為、一度に録音出来る時間はごく限られていました。またテープ等メディアの種類が増えた後もプラスチックの出来も悪く大きな盤を作れるようになった(長時間の録音が出来る)のは、レコードが商品になってから随分経ってからの事でした。

アルバムがシングルを越えて認識されたのはごく最近です。あくまでもシングルが中心で、あのBNでさえ1曲をシングルのAB面に分けてプレスした事が有ります。ラジオでは3分以上の曲はフェイドアウトするのが当たり前の時代では、たとえオーバーダブが無かったとは言え演奏家たちがステージとアルバムでは別の認識が有った事は明らかな事です。大衆音楽は、そんな環境の中で作られてきました。


Earth, Wind And Fireの1971年に発表された2ndは全5曲。この頃はすでにLPが一般になっていたとは言え、メインだったラジオの影響で大衆音楽の主流はごく短い長さの物ばかりでした。一番短いのは2曲目の4分14秒で最長は1曲目の9分39秒です。他の3曲もそれぞれ5分04秒、5分58秒、6分46秒と全体的にこの頃のポピュラー・ミュージックとしては長い尺になっていると思います。特に1曲目は曲構成自体が、その頃の所謂JAZZそのものだと言ってよいでしょう。

1965年頃から顕著になりだしたJAZZのグルーブ化の(こんな言い方が有るのか知りませんが)影響下の中で演奏してきた彼らは、その影響をストレートに表していると思います。この頃のBNでのドナルド・バードの一連の作品に非常に近く感じます。

そんな彼らがJAZZから決別しようとしているようなアルバムが、翌年1972年に発表した3rdの様な気がします。全11曲となってはいますが、3曲Interludeが有りますから実質8曲では有ります。それでも全体的に曲の長さは短めになり5分を越える曲は2曲だけになっています。まだまだ前作以前の彼らをひきずってはいますが、それなりに見えてきているようなアルバムだと感じました。ここで聴けるリズムやコーラスは、それ以降のブレイクした彼らのそれと極めて近く感じます。

この後のアルバムが全6曲になるのはご愛嬌ですか?(笑)。この4枚目くらいから評価されだした事を考えると、ポップス全体の曲の長さなど、逆に時代の流れが彼らに寄り添ってきたように感じてしまいます。3枚目でモーリス・ホワイトが『歩む道』を確信したと思うのは私の身勝手かもしれませんし、彼らのアルバムをそれ程持っていないので思い過ぎの感も有りますが、この3rdは個人的にはとても好きなアルバムなのです。


Earth Wind & Fire
The Need of Love
Earth Wind & Fire
Last Days and Time