汚れた夕日 | ここから見に来て。[旧Quem tudo quer, tudo perde.]

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ここは音楽のBlogでした。実際には節操無く何でも有りましたが、アメブロと相性が悪いようなので、他に書く事にしました。出来ればそちらを、よろしくお願いします。


これは君さ。

年老いたライオンの汚れたタテガミの先端が、
地平線に浮かぶ、ぶくぶくと醜く太った
真っ赤な夕日にキラキラと輝いている。

真っ赤に充血した瞳に映る物は無く、
やせ細った四肢に支えられた体に残る
過去への思いだけが空腹を忘れさす。

過去を思う時間は必要以上に有る。
誰にも必要とされなくなったからこそ
誰の為でも無く自分の為だけに。


誰の為に生きてきた訳でもない。
全ては本能の赴くままだった。
死を与えたのも全ては自らの欲求から。

死が自らに迫ろうとも求めるのは、
過去の欲求と寸分とも違わない。
喰らう事の欲求を越えるものは何も無い。

喰らう事と怯える事だけが、
自分に与えられた人生の全てだとしても
不満など感じた事も無かった。


不満など感じる事も無いうえに
人生の終焉を迎える事への恐怖も
とうの昔に克服していたはずだ。

とうの昔に諦めた夢にすがりつき
涙する事など一度も無い。
よぼよぼと歩く事にも馴れていたはず。

よぼよぼと歩む足にとどく獲物が、
存在する事自体に驚きもせず
心を満たない事にもすでに馴れていたはず。


心を満たそうとする欲求が
存在したのも忘却の彼方となり
確認しようとする事にしか意識が無い。

確認する事自体に心を激しく揺すぶられ
本質と言う言葉が独り歩きしだせば
真実のありようなど無視も同然。

真実など初めから無かったのだと
その笑顔はおぞましく醜いだけで
血糊の汚れさえ過去の記憶でしかない。


血糊で汚れた口から真実を発したとしても
事実は事実として存在する。
何一つ真実を必要としないでも。

何一つ確認できる事実など有る筈も無い。
何も心を満たしてはくれなかった
胸の奥で感じる事さえ出来ない。

胸の奥の痛みを和らげようと
いや、自らの存在を誇示する為に
吼える事さえ今は虚しいだけだ。



The Soft Machine : Fourth

前作3rdで自らの過去や周囲の流行の影響を残しながらも2枚組み4曲などと言うフリーフォーマル・ジャズの影響を馬鹿馬鹿しくもストレートに受け、プログレの大作を作ってしまったSoft Machineが、周囲やJAZZの影響を残しながらもその影響力をコントロールしオリジナリティ溢れるRockとして作り出したアルバムが彼らの4作目です。

このアルバムでの彼らは自らの過去へ決別を果たしJAZZの影響をコントロールする術を得て、「JAZZの影響から生まれたRock」として切れ味の鋭い演奏を聴かせてくれます。ギターが居なく元々Rockらしからぬバンドですが、ボーカル曲も無くしたその潔さが逆にJAZZでは表現出来ないRock独特のダイナミズムを生み出しているように感じます。

ただここで演奏されているRockは、決してRollしないRockで有り、今までの主流で有ったロールしドライブするRockとは全く違うものになっています。またCDでは全7曲となっていますが、実際には3曲の小曲(と、言っても一般的なRockに比べれば十分長いのですが)とパート4までに分割される長曲1曲の全4曲と思って良いでしょう。