昔から「今流行の」とか「最新の」とかが苦手で興味も無く、時代の流れに乗れなくても全く気にもしなかった。まぁみんなと同じと言う事に快感は無かったし、野暮ったくても何となく許される男と言う性別で良かったと思う。女の人はそうも言ってられないでしょ?
「時代の先端の先を行っているから私が飽きた頃にみんなが興味を持つ」と言って誤魔化すのは今も変わらずだが、実際に聴いている音楽なんて自分が子供の頃に聴いていたものとほとんど変わらない。服だって、どんなところに売っているのが流行なのかさえ知らない。お店に並ぶ頃にはもう少しも『新しく』感じたりしないのは、情報量の多い現代の魔法なのかもね。
時代は巡ると言うけど、これは仕方が無い。「来年は~が流行します」と発信する人達の新陳代謝が無ければ、そう簡単に新たなものなどに目を向ける事は難しいものだ。だから、いざとなれば「懐古」とか「あの頃」を持ち出すのが、流行の最先端なのだ。
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- Omara Portuondo : Buena Vista Social Club Presents Omara Portuondo
彼女たちも時代の犠牲になり長く忘れられていた、『古く』て『新しい』偉大なる音楽家。古いジャズの香りを残しながらCuba独特の味を加味したその音楽は、甘酸っぱいリキュールのように、その口当たりの良さにアルコールの強さを忘れ思わず飲み潰れるまで味わってしまう。聞き過ぎるとね、翌日には体までもが痺れて、現実を拒絶しようと努力するから困るんだよな(笑)。