表の上品さと、それを凌駕する裏の凄み。 | ここから見に来て。[旧Quem tudo quer, tudo perde.]

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ここは音楽のBlogでした。実際には節操無く何でも有りましたが、アメブロと相性が悪いようなので、他に書く事にしました。出来ればそちらを、よろしくお願いします。


My Funny Valentine / Miles Davis
1.My Funny Valentine
2.All Of You
3.Stella By Starlight
4.All Blues
5.I Thought About You


Four & More / Miles Davis
1.So What
2.Walkin'
3.Joshua / Go Go
(Theme And Announcement)
4.Four
5.Seven Steps To Heaven
6.There Is No Greater Love /
Go Go (Theme And Announcement)



Miles davis, tp
George Coleman ts Ron Carter, b
Herbie Hancock, p Tony Williams, ds

Recorded in Feb 1964



ずっと書こうと思っていて書けなくて、
何となく書く気がおこらないから(笑)
今回見切り発車ですが書いてしまいます。


1964年リンカーンセンターで録音された
My Funny Valentineと言うLiveアルバムは
名盤(名Live)と呼ばれている。
訓練された能力と計算されたノリ。
意思の疎通の多さから来るグッド・タイミング。
そして、それらを越えたところに有る個人のオリジナル。
聴かれる事を十二分に意識したプライド有る演奏が、
ジャズの持つサムシングを聴く側にさらけ出し、
共感と驚嘆を味わう事の出来る素晴らしい演奏に
「名盤」と言う言葉はピッタリでしょう。

アルバムFour & Moreは、
その時にアルバムに入らなかったものを集めたアルバムです。
まるで残り物のような感じですが、
これは凄過ぎたんだと思いたいです。
まず1960年代のJAZZにこのスピードは尋常ではなかったでしょう。
オマケに速いだけでもない。
バンド全体が大きなグルーブの塊となって
超高速でこちらに迫ってきます。

マイルスはわかっていたんだろうな。
スピードが速くなるにつれ起こる色々な事を
確認する為にやっているように感じる。
全然あせってないし余裕すら感じるこの演奏は、
『高速によって生まれる不確実さと一体感』と言う
反比例しそうなものから生まれるアドリブの面白さだと思う。
譜面では表せないアドリブを
譜面では表せない状況を作る事によって
強引に呼び起こそうとしているようだ。
全ての音を感じなければついていけないスピードが
彼ら全体を一つにしているんだと思う。

そしてこの一体感。
彼らが勝手に演奏しているのでは感じることの出来ない一体感。
事前の用意のレベルの高さと
人に聴かせると言う商売に対してのプライドの高さが、
この高い緊張感の連続を耐えうるタフさを身に付けさせたのだろう。
絶叫入りのMy Funny Valentineも好きだが
私個人はこちらの方がもっと好きだ。




アーティスト: MILES DAVIS
タイトル: The Complete Concert 1964: My Funny Valentine + Four and More


アーティスト: Miles Davis
タイトル: My Funny Valentine


アーティスト: Miles Davis
タイトル: Four & More