朝から雨が降り続いている。TVの天気予報では、随分ひどく降ると言っているが、窓の外はそれ程酷くはない。
自宅の前を走る車の量がやけに多く感じるし、何処かしら五月蝿く聞こえてくる。何となく落ち着かない夜だ。
煙草の本数が増える。弱い煙草に代えてから随分経つが、紙の味しかしないのは久しぶりの事だ。
珈琲が水のように感じる。舌が麻痺したようにザラザラとして、味覚を感知するのを拒絶しているようだ。
リー・モーガンが1966年に録音したカリスマが、頭の中をぐるぐると回っているような感覚で聴こえてくる。
シダーのピアノもヒギンスのドラムも頭の奥の方で鳴っている様な感じがして、スピーカーの位置がわからない。
熱くて濃い珈琲をもう一杯淹れて、それが冷める前に急いで飲干せと、車のキーに急かされているようだ。

