MISHIMA A Life in Four Chapters   三島由紀夫x犬島精練所美術館 | 落下の王国のすべて The Fallmania

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2008年に公開されたターセム監督作品「落下の王国」について語るブログです。
ターセム監督、石岡瑛子女史、リー・ペイス、カティンカ・ウンタールも。

MISHIMA A Life in Four Chaptersを観る。

これはすごい作品だけれども、

右翼を恐れて公開しなかった、というのも理解できる。

 

1984年ぐらいの右翼のかたがたは皆さんお元気でした。

街頭でも活動していたし、893と右翼の区別も難しかった。

 

いまはたぶん鬼籍か、ヨボヨボジーサンになっているかで、

世の中は安全になりました。

そのほかに

いまでも公開しないというのは遺族への忖度でしょうか?

三島の業績はちっとも減ったりしませんが。

 

左:フィリップ・グラス

右:ポール・シュレイダー

 

グラスは日本まで来たそうだ。

 

有難いことに、この映画を観たから

犬島精練美術館の柳幸典さんの「イカロス」と「三島」の

つながりを理解しました、ようやく。

 

たしかにこの映画内に三島が戦闘機に乗る場面がある。

 

柳さん曰く

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そうしてつくりあげていった犬島精練所美術館の建築と一体となった作品も、イカロスの神話がヒントになっています。

 

もうひとつこの神話から着想を得た要素が、小説家であり政治活動家の三島由紀夫です。

1967年3月14日、自衛隊の戦闘機F104DJ機の後部座席に搭乗した三島は、即興で「イカロス」という長詩 を作っています。

 

その「三島由紀夫」を、美術館という建築と作品の真髄に登場させたいと思いました。文化を顧みず、経済成長のみを追及していた戦後日本を批判し、最後には自害するような「パフォーマンス」まで行った芸術家・三島を、近代化の過程で置き去りになり廃虚と化した犬島製錬所、そしてイカロスの神話と融合させたいと模索していたんです。

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そういうことだったんですね。

 

次回、犬島精練所美術館に行ったときは、

ちゃんと見ます。

 

ここはSDGsを重点に置いているので、

トイレしか目に入っておりませんでしたわ←バ~カ