この場面で6人はオウディアスへの復讐を誓うわけだが、なぜか突然フランス語になってしまう。
5人は不明瞭に叫ぶ!
「はい!隊長! (ウィ、モア、キャピタ〜ン〜!)」
ここはフランス語とは聞かずに、
”We want more capita〜l〜!(もっと資金が欲し〜い〜!)”
つまり、それがターセム流ユーモア。
日本語字幕で読んでしまうからこの場面で笑う日本人は皆無。
ここはダークな笑いが欲しい。
ターセムってそういうヒト。
ターセムはこの映画製作のために全財産をはたいた
ターセムの弟が金策したわけだが、資金が欲しいというのは本音だっただろう。
落下の王国には誰一人として有名俳優は出演していない。
ターセムがこの映画を自分で作る、と決めてから、
撮影が長くなるとわかっていたから、
ギャラが高くて拘束もできない有名俳優は使えなかった。
スタッフも俳優もファーストクラスに乗ることなく、
平等主義のコミュニスト大集団があちこちへと撮影に飛ぶ。
スペインのシーンを撮るときは、
ターセムはベッカムの出るCMを撮るついでに落下の王国も撮ろうとして、
リー・ペイスをスペインに呼んだ。
出資して貰うチャンスはあった。
大手スタジオに「年齢制限のつかない子供向け作品なら買う」と持ちかけられたとき、
ターセムはこのままインディーズで作り続けると腹をくくった。
