1956年全米4位(ミリオンセラー)、全英28位。Patience & Prudence は、アメリカの姉妹デュオで、父親は1940年代に Frank Sinatra と仕事をしたこともあるバンドリーダー Mark McIntyre。二人は、父親に連れられて行ったレコード会社のスタジオでレコーディングしたこの曲でデビューし(当時、Patience は14歳、Prudence は11歳)、フォローアップシングル "Gonna Get Along Without Ya Now" もヒット(全米11位、全英22位)したのですが、そのあとが続かず、父親が芸能活動を続けることを望まなかったこともあって、引退した(実質的な活動期間は約3年)とのことです。

 

 

「片想い」はいいとして、「いちご」はどこから出てきたんだろ? なお、最初のジャケットはこんな感じだったようです。

 

 

こちらのバージョンもヒットしました。

 

 

1956年全米15位。Lennon Sisters は、男5人、女7人の12人きょうだいのうち4人の姉妹で結成されたコーラスグループ。John Lennon とは血縁関係はありません(知らんけど)。

 

日本では Nancy Sinatra のバージョンがヒットしました。

 

 

 

こうして並べると「girl's song」のようですが、最初にヒットしたのはこちら。

 

 

個人的に忘れ難いのがこちらのカバーバージョン。

 

 

かなりロック色が濃いですね(ギターは北島健二、プロデュースは織田哲郎)。麻生小百合は、1982年にデビューし、3枚のLPをリリースしたのですが、わずか1年で活動を停止して芸能界を引退したようです。この曲は2枚目のアルバム『ストロベリー・ジャム』のオープニングナンバーですが、なぜか私はこのアルバムを持っていました(購入した経緯はまったく憶えてないが、おそらく、可愛いと思ってジャケ買いしたのだろう)。当時、阿川泰子が成功したことで、それに続けとばかり、真梨邑ケイや秋本奈緒美といった女性ジャズシンガーが続々とデビューしていて、彼女もその一人だったように記憶しています。もっとも、前記アルバムでは、"It's Only A Paper Moon" や "Chattanooga Chou Chou" といったジャズのスタンダードも歌われているものの、この曲や、"One Boy" "Blue Velvet" といったオールディーズのほか、「J-POP」(当時はこの呼称はまだなかったが)風のナンバーも含まれており、必ずしもジャズシンガーを目指していたわけではなかったのかもしれません。