この曲は、もともとは Burt Bacharach がインスト曲として作ったもので、最初にレコーディングしたのは Stan Getz ですが、その後 Hal David が歌詞を書き、Dusty Springfield が歌って1967年の映画『007カジノロワイヤル』のサントラ盤に収録されました。なお、Dusty Springfield は、同じ年にこの曲を再録してシングルとしてリリースし、全米22位のヒットとなりました。
多くのカバーがありますが、最大のヒットとなったのはこちら。
1968年全米4位。
Stan Getz のオリジナルバージョン。
Four Tops のカバーバージョン。
Vanilla Fudge のカバーバージョン。
さらに、Diana Krall のカバーバージョン。
こちらは同名異曲。
1982年全英4位、翌83年全米18位(ダンス・クラブチャートでは1位)。さらに、カナダで1位、スウェーデン、フィンランド、オーストラリア、ニュージーランドでトップ10入り。この曲は、Martin Fry(ボーカル)が、恋人と別れた実体験に基づいて書いたもので、2番冒頭の「When your girl has left you out on the pavement」というフレーズ直後の「Goodbye」というセリフは、彼をふった元カノ本人のものだそうです(この曲をプロデュースした、完璧主義者として悪名高い(?)Trevor Horn の仕業)。1980年代前半のイギリスにおける「ニューロマンティックス」ムーヴメントの一翼を担って活躍した ABC は、その後、"Be Near Me"(1985年全米9位)、"When Smokey Sings"(1987年全米5位)の2曲の全米トップ10ヒットを放ちましたが、最も印象に残っているのはこの曲。なお、この曲でドラムスを担当した David Palmer は、YMO のツアーにサポートメンバーとして参加するため、1983年にバンドを脱退しています。