1967年全米4位(ミリオンセラー)、カナダでも4位。作者は Burt Bacharach と Hal David。Bacharach が Dionne Warwick のレコーディングを行う際は、せいぜい3テイクで終わるのが通例(1テイクのみということも少なくなかった)でしたが、この曲の場合は10テイクを録り、それでもなお Bacharach はテンポが速すぎるという理由で気に入らず、レコード化に難色を示したそうです。しかし、レコード会社の判断でアルバム "The Windows Of The World" に収録したところ、ラジオ局が盛んにこの曲をオンエアしたため、ついにはシングルカットされたとのこと(Bacharach 曰く「私はレコードにしたくなかったのだが、押し切られたんだ。でも、今では押し切られてよかったと思っているよ」)。なお、この曲のシングルのB面に収録された "(Theme from) Valley Of The Dolls" も、68年に全米2位の大ヒットとなりました。

 

続いてこちらのカバーバージョンも大ヒット。 

 

 

1968年全米10位(ミリオンセラー)、全英4位。さらに、オランダ、ベルギー、スウェーデン、オーストラリアでトップ10入り。Aretha Franklin が、アルバム "Aretha Now" のレコーディングのリハーサル中に、バックボーカルを務めた Sweet Inspirations とお遊びでこの曲を歌っていたところ、プロデューサーの Jerry Wexler が「イケる」と判断して正式にレコーディングしたとのこと。そして、シングル "The House That Jack Built"(1968年全米7位)のB面としてリリースしたところ、こちらも大ヒットとなりました。なお、Sweet Inspirations の中心メンバー Cissy Houston は、いうまでもなく、Whitney のママであり、Dionne Warwick の叔母さん。

 

日本ではこの曲がA面でした。

 

 

 

そして、Whitney Houston も、Natalie Cole との共演でこの曲をカバー。

 

 

こちらは Sergio Mendes によるカバー。 

 

 

1968年イージーリスニングチャートで21位。

 

そして、Roland Kirk によるカバーも。

 

 

映像で観るとスゲーな。