1964年全米6位、カナダで1位。1950年代のドゥーワップグループで、60年代に入っても、British Invasion の奔流のなかでコンスタントにチャートにヒット曲を送り込んだ Little Anthony & The Imperials(なお、彼らは「ドゥーワップグループ」呼ばわりされることを嫌っていたとのこと)の singnature song。同名のアルバムからのファーストシングルとしてリリースされて大ヒットとなりました。

 

 

このアルバムからのセカンドシングルで、Linda Ronstadt がカバーしたことで知られる "Hurt So Bad" もヒットしました(64年全米10位)。

 

多くのアーティストによってカバーされていて、誰のバージョンでこの曲を知ったのかはもはや忘却の彼方で判然としませんが、もっともお馴染みなのはこちら。

 

 

こちらは Zombies によるカバー。

 

 

Zombies は、1964年に "She's Not There" と "Tell Her No" の2曲(いずれもメンバーの Rod Argent の作品)のトップ10ヒットを放った後も自作のオリジナル曲をシングルとしてリリースしてきたのですが、ヒットに恵まれず、所属していたデッカレコードは、彼らのソングライティング能力に見切りをつけて、他人が書いた曲をカバーするよう命じました。そこで、"Gotta Get A Hold Of Myself" をシングルとしてリリースしたものの全くヒットしなかったため、次はもう一度自作曲で勝負したいと希望したのですが、デッカはこれを却下し、Zombies が、Dick Clark のツアーに同行した Little Anthony & The Imperials が演奏するのを聴いて自分たちのセットリストに入れていたこの曲をシングルとしてリリースするよう提案しました。Zombies はこれに抵抗したものの、デッカが契約解除を仄めかして脅したためやむなく応じたのですが、こちらも全くヒットせず、結局デッカとの契約は打ち切りとなってしまったということです。

 

さらに、Frank Sinatra と Ella Fitzgerald によるデュエット。

 

 

そして、Wes Montgomery。 

 

 

最後は Hank Mobley。